【ぎふママ減災スタディ通信18】 真夏の車載備蓄は大丈夫?レジャー前に確認を!
いよいよ8月!
コロナ禍の夏休みということもあり、車で帰省やレジャーを楽しむ方も多いのではないでしょうか。
もし、車で移動中に災害が発生したら・・旅行先で災害にあったら・・そんな万が一の事態に備えて、車にも防災グッズを備えておくのがおすすめです。
この夏、車に備えておきたい備蓄品をご紹介します。
・【夏は注意が必要?】備蓄品を選ぶポイント
JAFユーザーテストによると、真夏の車内は約50℃まで上がると報告されています。
そのため、車載する備蓄品を選ぶときに注意が必要となります。
①非常食は車載用を選ぼう!
みなさんは、非常食の保管方法をチェックしたことがありますか?
通常の非常食は「常温保存」が推奨されています。
○常温保存とは○
厚生労働省の「常温保存可能品に関する運用上の注意」において、「常温とは、外気温を超えない温度」とされています。
真夏の車内に、常温保存が推奨されている非常食を備蓄した場合、高温の環境に耐えられず品質が劣化する恐れも。
車載する非常食を選ぶ際は、耐温度域を確認することが大切です!
例えば、耐温度域が「-20℃~80℃」と明記されていれば、車内に備蓄しても問題ないですね。
さらに、「車載用」や「車の中の備蓄可能」と明記されているものを選ぶと良いでしょう。
②乾電池式の防災グッズは避けよう!
乾電池を高温の場所で放置した場合、発熱や破裂する恐れがあります。
そのため、直射日光・高温・高湿の場所を避けて保管する必要があります。
例えば、懐中電灯やラジオなどの防災グッズは乾電池式のものが多くなっています。
乾電池を使う防災グッズは車内に備蓄しない方が良いですね。
乾電池を使用しない手回し発電の懐中電灯やラジオを車載用として準備すると良いでしょう。
③アルコール消毒液は置きっぱなしにしない
コロナ禍でお出かけする際に、アルコール消毒液を持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。
高温になった車内にアルコール消毒液を放置すると、可燃性の気体が発生し、発火の恐れがあります。
アルコール消毒液は、車内に備蓄するのではなく、持ち運び使用するようにしましょう。
・【夏版】車載しておきたい防災グッズ
では実際に、真夏の車に備えておきたい防災グッズをご紹介します。
○非常食・保存水
夏の車内に非常食・保存水どちらも備えておきましょう。
先述した通り、「車載備蓄品」や「耐温度域:−20℃〜60℃」と明記されていることを確認することが大切です。
災害が発生すると非常食や保存水が真っ先に売り切れるといわれています。
特に、真夏は保存水を多めに備蓄しておきたいですね。
○簡易トイレ
車載用に簡易トイレを備蓄する際は、以下の3つをセットで備えておきましょう。
・便座
・汚物袋
・凝固剤
車内で用を足す場合、特に夏場は臭いも気になります。
防臭機能のある汚物袋と凝固剤があると、車内でのストレスが軽減するでしょう。
また、災害以外にも渋滞時に役立ちそうですね。
簡易トイレを選ぶ際は、こちらを参考に選んでみてくださいね↓
○ウェットティッシュ
夏場は汗をかくので、身体を拭けるウェットティッシュを備えておきましょう!
しかし、通常のウェットティッシュは高温になる場所で保管すると、乾燥してしまう可能性があります。
車内に備える場合、車内の高温による乾燥に強い特殊機構キャップを使用した、車載用のウェットティッシュを備えると良いでしょう。
災害時でなくても、乾燥しないウェットティッシュがあると便利ですよね◎
○脱出用ハンマー
この時期、急な大雨やゲリラ豪雨によって道路が冠水する恐れもあります。
万が一、車内から脱出できない状況になったときのために、脱出用ハンマーを備えておきましょう。
実際に、2019年に発生した台風の影響で、冠水した道路に進入して身動きが取れなくなり、車内浸水が原因で亡くなった方も。
脱出用ハンマーは、脱出支援用具に関する国内規格であるJIS(日本工業規格)に準拠していることが明記された商品を選ぶことが大切です。
・夏には夏の備えを車にも!
今回は、夏に付け加えたい車載防災グッズの一例を紹介しました。
自宅の備えを夏仕様に入れ替える方も、この機会に車への備えも見直してみましょう!
その際には、車内の高温にも耐えられるものに注意して備えるようにしてくださいね!
車を使用する時だけでなく、いざという時の車中泊時にも役立つことでしょう。