抗う方法
2022.07.30 08:27
モンが自分達の元から旅立ち一ヵ月が経過し。
時折、途方もない虚無感に襲われながら。
トリガーが、
何なのか、
どこにあるのか。
いや、そこら中に。
突如、世界が無味無臭のモノクロの世界に一変するかのように。
いたる場面で、変なミスをするポンコツっぷりですが、
とりあえず仕事こなし、生活してます。
そんな生活中。
なんだが本も読む気になれずの気分だったので、
買ったのは二か月以上前の本を数冊読み。
今、読むべきして読んだのかな?と思えた。
映像化させたのは、観てないんですが、
面白そうと思い、まとめて買ってた本。
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前番外地
まほろ駅前狂騒曲 三浦しをん著
の、まほろ駅前三部作。
読んでみて、1.2.3巻ではなく、
まとめて一作品の上・中・下巻。
公式のキャッチコピーは、
「カムバック、しあわせ」「バツイチ男二人の、痛快で、やがて胸に熱く迫る便利屋物語」なんですが、
自分には、
根本の題材は、
生とは、死とは、と死生感の話を、
面白おかしくスピィーディーに、時にシリアスに、
描いた作品なのかな?と。
作中より一節を抜粋
「なるべく覚えているようにする。あんたが死んじゃっても。俺が死ぬまで。それじゃだめ?」
~~~~
死者とは二度と語りあえず、触れあえず、なにかをしてあげることもできない。
そんな死の残酷さに抗い、死者を単なる死者にしないための、たぶんただひとつの方法。
生きてるものが、記憶しつづけること。
~~~~
抗う方法を再確認。
三浦しをんさんの作品は好んで読んでますが、
やっぱり素晴らしい書き手です。