2022年こおやま子ども若者ネット第二回K-Laboレポート
第二回K-LABOは、
『多様な学びを保証する社会を目指して~「不登校」の視点から考える~』
当日の内容から外れるが、もうすぐ(2022年8月17日(水)〜9月9日(金) )
「学校ムリでもここよ(主催学校ムリでもここあるよ実行委員会)」
キャンペーンが始まる。
この取り組みは2015年に、
9月1に子どもが一番自死する日との報道が起点になっている。
9月1日は全国的には始業式だ。
不登校と9月1日問題を直接的に論じるのは乱暴かとも思うが、
“学校が絶対に行かなくてはならない場所”と多くの人が持っている
思考や思い込みの脱却が必要との事で言えば、近いテーマであることは間違いない。
一方、K-LABOでも語られているが
こども達へ「学校に行かなくても良いよ!」とのメッセージだけでは、
不登校の子どもの置かれる状況に関する困難性や葛藤を矮小化してしまい、
単純化された図式から当事者の訴えが除外されてしまう。
この事については、木戸理恵さんの著書「不登校は終わらない」に書かれている。
当日のアフター企画でも不登校経験者から、そのような異議申し立てがあった。
学校に行かない事を真に保障するという事は、
学校に集約された機能や、
そこに集約する事を当然とした
社会の価値観の解除がなければ、
それは成し得ない。
その解所の一つが学び機会との事で、
今回のK-LABOは企画された。
冒頭に、
「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(通称:教育機会確保法等)」や不登校に関する文科省からの通達を確認する作業を行った。
教育行政の立場も学校が全てから、学校外に子どもたちの居場所や機会を認める方向に変わってきたことを遠藤真弘さんから報告された。
この後、不登校経験者の若者、フリースクールスタッフ経験者の小学校教員、小学校教員経験者の中学校教員、ホテルマン経験者のフリースクールスタッフの5名のシンポジウムが行われた。
不登校や学びの論点は多岐に及び話は広がった。
広がりや登壇者の多さからか、
参加者からは時間が足りない、もっと話したかったとの声も。
それはもとより承知していて、
このような多様な方々が不登校や学びについて
議論を交わす事が重要だとの認識にたてば、とても豊かな場だったと感じる。
最後に、会場も交えた議論の場をもち2時間半の議論は終了
前述したが学校に集約された諸々を解除するのには(学校強化論者の方の意見も聞いてみたいが)、解除後の諸々を引き受ける地域の議論が必要だ。
よく教育領域は聖域だとの事が言われる。
それゆえ学校に依存ずる社会が出来上がったとしたら
聖域に皆で足を踏み入れ議論する事は、とても重要なのでないか?
もちろん足を踏み入れるとことは、足蹴りする事ではなく
参加していくことだと思う。
追伸
当日のダイジェストは下記から聞く事が出来ます。
個人会員の荻野君がclubhouseで配信してくださいました。
ぜひ聞いてみてください。
また荻野さんは、この議論を深めるべく別途オンライン企画も
行うようだです。
こうご期待。
こおりやま子ども若者ネット
鈴木