HONDA ホンダCBX400F 1981
HONDA ホンダCBX400F 1981
400cc クラスの激戦下(カワサキZ400FX・1979y/ヤマハXJ400 ・1980y/スズキGSX 400F・1981y.4)に、ホンダとしてはCB400four 以来の4 気筒、クラスとしては初の量産型DOHCを採用して11月、最終戦線に乗り込んできた。4 サイクル・メ−カ−としての威信を賭けて、先行のライバル車を凌ぐ最新機構を盛り込み強力な支持を得る。が、進化の激しい時期、2 年後の1983年12月に次期モデルCBR400F にスイッチされる。そして翌年1984年10月、再燃焼した市場の人気に呼び戻される様に復活。'87 年を最期に総合カタログから姿を消す。「真綿の様な・・」と評されたインボ−ド・ディスクは、遠心ファンにより強制的に熱を放出すると同時に、冷却風の吸入量を増大させるベンチレ−ション・システム。雨にも負けない一定のコントロ−ル性能を求めていた。そして、これにアジャストされる様に、トルク応対型アンチノ−ズダイブ機構TRAC(トルク・リアクティブ・アンチダイブ・コントロ−ル)が採用されている。これは、フォ−ク内のオイルの流れをブレ−キングの強弱によってコントロ−ル。サスペンションのダイブを制御するもの。但し、急激なショックにはこのコントロ−ルをキャンセルするシステムにもなっている。更に、リアの足回りにも注目したい。世界初の中空アルミキャスト構造の超軽量スイングア−ム。これにアジャストするエア・アシスト付きプロリンク・サス。路面状況によって、ストロ−ク量の小さい時は柔軟に、大きいときには堅牢に制御される。パワ−アップとトルク増大を図った4into2to1 のX (クロス)フロ−のエキゾ−スト・システム、そしてホンダ初のアンダ−・フロア−・ロッカ−ア−ムを採用した究極の空冷4気筒のパワ−ユニット。全てに革新のシステムを導入してのデビュ−だった。当時、最速のインライン・4 、今でもその輝きを失ってはいない。
HONDA ホンダCB400F Integra 1982
国内仕様としては初のフェアリングを装備したモデル。7kg の重量増は、性能に特に影響を与えることなく、整流効果にも優れ、長時間のハイウェ−走行を苦もなくこなしてくれるものだった。但し、ギャップを通過する際の抵抗感はやや増した様にも思える。タンクサイドに張り出したセンタ−部は、前寄りにポジションを取るとヒザに干渉してしまうこともあり、若干の慣れも必要となる。ハンドリングへの影響は殆どなく、軽快感も損なわれてはいない。国内初のオ−トウインカ−キャンセラ−も装備する等、日常の使用にも効果を高めている。