症例 朝起きると首が動かなくなった寝違え
症例2 朝起きると首が動かなくなった寝違え
患者 70代 男性
2017年10月来院
2日前にパソコン作業を1日中して次の日に首が動かせなくなった。左右に首を回すと痛くて動かせない。特に右に向くと痛みが激しい首を前、後ろに動かすのも痛みがあり、できない。シビレなどはない。以前から鍼灸は経験があり、ホームページを見て来院した。
治療内容と経過
1診 まず、背中にある顕著なコリに鍼をし、少し動かしてもらうと痛みはまだあるが前後には動かせる様になった。首を左右回すは痛い。
股関節から首の動きを整える活法をした。左右にも少し動かせる。よく聞いてみるとアゴを開けたときに痛みがでる。アゴに関係のある背中のコリをみつけ、手首にツボに鍼をしアゴの開閉での痛みは軽減した。
また丁寧に触診すると背中に顕著なコリをみつけ、手のツボ、首に関係するお尻のツボを鍼をした。首を動かしてもらうとまだ痛みはあるがだいぶ楽に動くようになったので治療を終了した。
2診 4日後来院、前回の治療後次の日には首の痛みはほとんど感じなくなった。今は後ろ頭が重たい感じがする。首に顕著なコリをみつけ、足首のツボに鍼をし、後ろ頭の重さを尋ねるとあまり感じなくなった様子で治療終了した。
主に使用したツボ、活法
養老R、六谷R、次リョウR、T6(3)R、T4(2)R
、水泉R、勾玉
考察
今回は寝違えのような症状で、長時間パソコン作業での手の使いすぎが胸椎の連動性に影響したのではないかと考えた。手のツボでや背中のツボで胸椎のバランスを整える事によって早期に改善することも多い。
今回は受傷後2日と比較的短い間隔で治療することが出来たのが功を奏した。身体のバランスが崩れたままの生活を続けると、それを補うために、他の部分のバランスも崩れ、問題が複雑化してしまうこともある。