ジャズを聞くスピーカーの事など
JBLのスピーカーに憧れていたのは70年代始め
当時のジャズ喫茶ではJBLかアルテックが主流でした
どちらもアメリカのスピーカー・メーカーです
当然どちらも高価で普通は手が出ません
普通とは我々の小遣いではと言う意味です
安いもので20万円(2本)ぐらいだったでしょうか
もちろん日本のオーディオ・メーカーからも
ジャズを鳴らすスピーカーはたくさん出ていました
いい音がしますし値段も安く手に入ります
それでもジャズを聞くにはいい音だけではダメなんです
ジャズのレコードを上手く鳴らしてくれないとダメなんです
鳴らすとは録音時の様子を出来るだけ再現できるという意味です
レコードの音の流れはまずレコード・プレーヤーのカートリッジ
(レコード針)のピックアップから始まります
そこからプリ・メインのアンプを通り音はスピーカーへと繋がります
だからスピーカー以前の再生機器の選択も大事になってきますが
ここでの音の善し悪しはスピーカーが5割以上の役割を担っています
スピーカーというのはある程度の音量を出さないと機能を発揮しません
皆さんが夜に家の居間で聞く程度の音量では宝の持ち腐れです
会話がしづらいぐらいの音量で鳴らさないといい音を出せません
まだ大阪日本橋にオーディオ機器を売る専門店がひしめいていた頃、
視聴して買ったのがJBLの20cmフルレンジ2115Bを
バックロードホーンの箱に入れた結構重いスピーカーでした
中音の張りがよく、そこそこ低音もカバーしたオールマイティ型でした
それにアッテネーターを付けてヤマハのツィーターを繋げてセットしました
60年代のフリー系のジャズは好まなかったのでピアノ・トリオを中心に
50年代主体のジャズを毎日選んで鳴らしていたのを思い出します
その頃のスピーカーだけの写真がなくて写っている物から選びました(1981年当時)