春を目覚めさせる水。
Naoyaです。
今日は二十四節気の2番目、雨水(うすい)です。冬の間に積もった雪や氷が解けて流れ出して、大地を潤す頃とされています。
大地が潤うことによって、眠っていた木々や草が目覚めるように芽吹き始めるのです。ずっと凍てついた冷たい塊が、柔らかな命の水へと変容していくときです。
我々人間にとっても、静から動へ移行するタイミングと言ってもいいでしょう。寒さと暗さで閉ざされていた心が立春から開き始めて、雨水から潤い始めるようなイメージがあります。
雨水は十二星座の最後の星座、魚座の始まりでもあります。魚座は水の属性の星座。まさに水に満ちた季節に突入した感じです。
2月7日、朝から箱根にひとりで行ってきました。
「Naoyaさんは水をもっと意識した方がいいですよ」
少し前、ヒーラーの知人といろいろと話をしていたところ、突然そんなことを言われました。
「水が湧き出ている神社に行って、そこの水をたくさん飲んできてください」
ひらめいたように彼から「お告げ」を託されました。晴明神社の宮司さんからも熊野に行くきっかけとなる「お告げ」を託されましたが、違和感を感じない「お告げ」には従うことにしています。
水の湧いている神社はどこだろう…と考えたところ、箱根神社や九頭龍神社がすぐに思い浮かびました。そして、すぐに行ってみました。
立春から数日ほど経った箱根。まだまだたくさんの雪が残っていて、凍結している路面も所々にありました。箱根神社の手水舎はあちこちが凍っていて、水の出る部分はいくつもつらら状になって、足元は溢れた水が盛り上がって大きな氷の丸いオブジェになっていました。
箱根神社の中には九頭龍神社の新宮があり、その前に龍神水が湧き出ています。参拝した後、お水をいただきました。その後、そこから60分ほど芦ノ湖沿いの道を歩いて、九頭龍神社の本宮へ参拝しに行きました。箱根神社の存在感とは対照的に、湖のほとりにひっそりと弁財天と一緒に祀られていました。
考えてみたらヒーラーの知人が言ったように、自分は水というものにとても縁があるのかもしれません。
晴明神社でも安倍晴明が念力で湧出させた井戸水をいただいたとたん、予想もしていなかった熊野への旅という新たな展開が動き始めました。
弁財天に呼ばれることも多いです。天河大弁財天社は熊野に行くとき、欠かさず立ち寄らせていただいています。自分の意思でというよりも、まさに流れで呼ばれるような感じです。
思えば魚座の人と接することが多く、そこから学ぶことがとてもたくさんあります。風の気質である天秤座の僕にとって水の気質に触れることは、まさに目から鱗のようなレッスンです。
水は自分の中に潤いを与え、流れや動きをつくり出し、そしていらないものを洗い流してくれるものです。そして、停滞すると一瞬にして濁ってしまうものでもあります。芦ノ湖の沿道を歩きながら、改めてそう思いました。
箱根はとても晴れていたのですが、九頭龍神社の本宮から戻って来た頃から空が曇り始めていて、いつしか雪が降っていました。立春過ぎの雪なので「春の雪」です。芦ノ湖の湖面に降りしきる雪はとても幻想的でした。こうして寒さと暖かさを繰り返しながら、本格的な春を迎えていきます。
今の時期、綺麗な水が湧いている場所へ小旅行に出るのもいいかもしれません。冬の間、閉ざしていた自分自身に潤いを与えて、流れや動きを生み出すようなイメージの時間。自分の中にも春を目覚めさせてみてください。