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1万2千年後の星空

2022.08.01 00:58

愛し君へ


ようやく夏らしくなってきた今日この頃いかがお過ごし?

日焼けも悪くないよ。


君は最近、夜空を見上げたかな。

前にも少し話したかもしれないけど、

プラネタリウムが割と好きで、年に1・2回のペースで行くんだ。

大体どこのプラネタリウムも、前後半でプログラムが分かれていて、

今の季節に見える星空を説明するものと、企画ものだったりするよ。


先日行ったプラネタリウムの企画ものが「プラネタリウムの歴史」だったんだ。

実は来年、プラネタリウムは生誕100周年なんだ。

歴史が浅いんだか深いんだかいまいちピンとこなかったよ。

ただ、進化がすごかった。

初期はレンズを映していたけど、今はほとんどコンピューター制御になったそう。

コンピューター制御になった事で色んな事が出来るようになったんだ。

そこで天井に映し出されたのは、なんと「1万2千年後」の星空だった。


1万2千年後の星空。

天体観測ではお馴染みの、位置が変わらない「北極星」

今はこぐま座の「ポラリス」の事を北極星と呼んでいるよ。

これがなんと、1万2千年後にはポラリスが北極星じゃなくなっているんだ。

位置が変わらないと言えど、

微妙なズレから千年単位だとハッキリ動いているのがわかったよ。

そして1万2千年後には七夕の織姫星で有名な「ベガ」が北極星になる事が分かっている。

一年に一度しか会えない女性を中心に天体が動く。

なんてロマンティックな未来だろう。

ちなみに5千年前の北極星は「ツバン」という別の星だったそうな。

1万2千年後の星空を見上げて、

「変わらないものなんて無いんだな」としみじみ感じた夏の日でした。

そして位置は変われど、1万2千年後も宇宙には星が輝いているんだと。

その頃、地球は、人間は、どんな未来を過ごしているのだろうか。

全く想像もつかないし、答え合わせをする術もない。

でもそれで良いんだと思う。

この時代に生まれて、この時代にしか経験出来ない事を思いっきり楽しもう。


先日、久しぶりにガラケーを触った時に、操作方法をちゃんと覚えていて、

ガラケーの時代に生きて良かったと思えた。

前に年配の方とオイルショックの話になった時に、その年配の方が

「トイレットペーパーが無くて新聞紙をクシャクシャにして使ったよ」と

何だか楽しそうに話していた事を思い出した。

コロナだって永遠に続くわけじゃない。

だって北極星の位置が変わるくらいなのだから。

夏休みの自由研究にはもってこいの話だったね。

君ももしよかったら近所のプラネタリウムに足を運んでみてね。

日本はプラネタリウム数、アメリカに次いで世界二位。

日本にいてプラネタリウムに困る事はまず無いよ。

いつか星空のもと、君に歌を届けます。

デートの約束をしよう。

次会う日まで会えない時間を大切に。