アジアでオリジナル商品を作る
先日、頻繁に海外へ買付けに行っていた頃を思い出していました。
ヨーロッパのみならず、アジア諸国へも足しげく通ったものです。フランスを中心にした国々から、斬新であって実用的なアイテムを買付けしていたのですが、もっと売れるであろう物が、ヨーロッパにはなかったのです。文化が違うんだから当然です。
ならば、自分で作ればいい!
当時は直営店舗数も複数あったので、アジアで大量生産をしてもさばき切れる物量だろうと判断しました。買付け地に選んだのは、タイと香港でした。 現地で開催される見本市を調べ、日程を合わせて飛んで行きました。何せ近いです。パリへ行くのに比べれば瞬時移動のようなもの。
毎回現地では、見本市のみならず、市場調査も入念に行います。見本市には出ていないけれど、売れそうな物を作っているメーカーやモノを洗いざらい探すのです。よく「目を皿にして、足を棒にしている」と言っていました。
タイは元々お気に入りの国で、何度も旅行で訪れていました。好きだから仕事を作って、行ける口実にしようとも思っていました。タイには優良な食器を作る工場が多々あって、勤勉で手先が器用な印象です。発掘して取引きを始めることになった数あるメーカーの中で、息長く売れ続けたのが、セラミック製品でした。
全て工房で手描きで仕上げられる食器類で、細かいお願いもきっちりと仕上げてくれます。10年以上に渡り取引を続けて来て、延べ20万個以上の商品を販売させてもらいました。どんなタイプの物が売れるか、どんなデザインで価格帯だったらいいか、安全性の確認・・・あらゆるステップを踏んで、オリジナル製品が完成して行きました。
中には私の手描きイラストをタイのデザイナーが製品に載せてくれたりと、正にオリジナル製品です。 他にも、香港、台湾、中国へも取引先を広げて、それぞれ得意な分野を持つ工場を見つけては、オリジナル製品を開発・制作しました。ノートなどの紙製品、バッグやポーチなどを縫製工場で、ファイバー素材が得意の繊維工場でレジャーシートを、プラスチック製品の工場でお弁当箱など・・・色々と試して来ました。おかげ様で自然と、海外の良い工場、信頼できる担当者を嗅ぎ分ける力も付きました。
グッズ製造をご検討中の方がいらしたら、是非ご相談ください!