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複業(副業)・フリーランス初心者はどうやってキャリアアップできる?フィードバックをもらい実績作りができる環境を選ぼう

2022.08.01 12:06

働き方が多様化してきた昨今、複業(副業)やフリーランスに関心を持つ人が増えてきました。それと同時に、個人としての能力も重視されるように。

複業(副業)・フリーランスで活動したいと思っても、「自分には特別なスキルがない」「個人で仕事を増やしていく方法がわからない」などと思う方も少なくないのではないでしょうか。


今回は外資系メーカーで会社員をしている傍ら、株式会社Cannpassの代表としてPR・キャリア・人材育成を軸にした事業を経営している複業(副業)社長の山崎春奈さんに、複業(副業)・フリーランス初心者がキャリアアップしていくために大切なことを伺いました。


未経験からのスタートは、実績が作れる環境を選ぶことがキャリアアップのカギ

───特別なスキルがない人は、複業(副業)・フリーランスとしてどのようにキャリアアップを実現できますか。


複業(副業)は大きく分けて2種類あると考えています。


・自分の持っているスキル・経験を生かして副収入を得る

・自分のできることを増やして、自己実現やキャリアアップする


前者はクラウドソーシングやマッチングの複業(副業)サービスなどが活用することが多く、複業(副業)といえばこちらをイメージする人が多いのではないかと思います。


経験として挑戦してみる、あるいはお小遣い、副収入を得ることを目指している方にはよいかもしれませんが、未経験でーからスキルを身につけていきたい、自分にできることの選択肢を増やしたい方には、後者の複業(副業)スタイルを目指すことをおすすめします。

たとえば学びながらスキルアップできるようなインターンシップを経験することや、実践、実績作りを重視している講座などで経験を積んでいくのがよいですね。


未経験から複業(副業)・フリーランスとして活動していく場合、いきなりお客さま、仕事を見つけることが難しいと思うので、まずは育ててもらえる環境での実践や、実績作りができる環境でフィードバックをもらいながら経験していくことが、自分のキャリアを広げることにつながると思いますよ。


───実践・実績作りができる環境はどうやって見つけたらよいでしょうか。

最近ではオンラインでの体験セミナー、勉強会、イベントなども多いので、スキルアップをしたいけれど具体的なジャンルは決まっていないという人、キャリアを模索中の段階の人はとくに、ジャンルを問わず情報に触れて、挑戦する機会があれば飛び込んでみるとよいと思いますね。


私が複業(副業)を始める前も、具体的にやりたいことは決まってなかったので、いろいろなセミナーや勉強会に参加していました。ある程度挑戦してみると、自分の肌に合う、合わないなどわかってくることがあるので、まずは足を踏み入れて経験してみることが大切だと思っています。


私が経営しているCannpassでは、フリーランスや複業(副業)を目指す方に向けて、広報・PRの基本やPRプランナー、PRライターの実務を学べるPR講座で実践、実績作りの場をつくっており、未経験からでも学びながら成長できるようサポートしています。


“相手の期待を超える”ことが個人の仕事を増やすヒント

───仕事を継続的に増やしていけるヒントを教えてください。


仕事に取り組むにあたって、まずは自分の中の“当たり前の基準を上げる”ことが大前提として大切です。


具体的には、以下のような本当に当たり前のことなど。


・納期はかならず守る

・メールの返信などは早く行なう

・改善点を素直に受け止めて次に活かす


というのも、個人での仕事は、紹介や指名、リピートしてもらうことが大事だからです。


複業(副業)・フリーランスは1回限りの案件や、いくらでも代わりの人に仕事を頼める世界。ビジネスパーソンとしての最低限のマナーがなければ、たとえスキルや経験があっても継続して仕事を増やすことはむずかしいと思っています。


とはいえ、最低限のマナーを守るだけでリピートしてもらえるかというと、そうではないんですね。“相手の期待を超える”アウトプットをだすことも大切なんです。


・仕事への興味、関心を伝えるために事前準備をしっかりと行なう 

・相手の期待以上のクオリティで成果物を出す

・頼まれたこと以外のことでもプラスアルファで貢献する


もちろん、自分を安売りして相手に貢献するために自分の負担や工数だけ増やすのがよいということではありません。相手との関係性や依頼内容、自分の工数など、さまざまな要素を考慮しながら、できる範囲でちょっとしたサプライズや喜びを感じでもらえるような対応や姿勢ができるとベスト。


「こんなことまでしてくれるんだ!」とクライアントさんに思ってもらえることが、リピートしてもらうことにつながるんですね。小さなことからでいいので、仕事面、態度面において相手の期待以上のアウトプットをだすということを意識するといいですよ。

スキルアップには、作業時間を見える化してスピード感を意識する

───個人での仕事を目指す第一歩として複業(副業)を選ぶ場合、本業と両立できるか不安に感じる人も多いと思います。本業と複業(副業)を両立できるコツはありますか。


本業を続けながら複業(副業)の時間を取ることは、最初は難しいと感じるかもしれませんが、スケジュール管理の工夫ができれば大丈夫。スケジュール管理のコツとして、まずは自分の作業にかかる所要時間を把握しましょう。


たとえばライティングの仕事を受けた際、構成にかかる時間が2時間とすると、スケジュールに「構成:10~12時」など、作業時間を“見える化”して記入します。

スケジュールに余白があると、追加の仕事依頼がきた際にもスケジュール調整の判断がしやすくなりますよね。


スキルアップの発展途上の段階にある人は、どうしても作業を延々と行なってしまい作業時間を把握できないといった声もいただきます。


誰かが編集してから納品するものやフィードバックをもらえる環境であれば、自分の中で90点を100点にすることに時間をかけるよりも、90点のまま出して早めにフィードバックをもらって改善していく方がよいのではないかと思います。

というのも、自分で100点だと思っているものが、お客さまや、その先の読者にとっての100点とは限らないからです。


執筆に掛ける時間に対して上がるクオリティのバランスを考え、早くPDCAを回していくというスピード感も大切。それが意識できるようになると時間管理もできるようになり、本業と複業(副業)の両立や着実なスキルアップにつながりますよ。


継続力があってこそ、複業(副業)・フリーランスで長く活躍できる

───複業(副業)・フリーランスで活躍し続けるために大切だと思うことを教えていただけますか。


複業(副業)・フリーランスの仕事を始めるきっかけや入り口は気軽なものでもいいと思いますが、それを“継続する”ということが大切だと思います。

言葉でいうのは簡単でも、実際に継続していくってむずかしいことだと思います。新しいことを始めても、自分に合っているかどうかの判断ができないうちに辞めてしまう人が多いんですよね。


でも自分が「これ楽しいな」と思うまでには、ある程度継続しないと分からないこともあります。なので、自分の肌に合っていると感じたら、ぜひ継続して取り組んでみてはいかがでしょうか。

何でもつづけることがよいというわけではなく、自分には合っていないと思ったら、軌道修正して他のことに取り組んでみるのもよいですね。

でも、自分に向いているかどうかの判断ができないうちに辞めてしまうのはもったいない。継続することで自分に合っていると思えるものに出会えることもあるんです。


───山崎さんにとって、継続できる原動力は何でしょうか。


私の場合は、継続するほど、チャンスが増えると感じます。

仕事をいただくきっかけやご縁って、自分で決めることはできないけれど、継続をしてチャンスに出会う確率を高くすることは自分にできることだと思っています。


私は複業(副業)を始めた当初、個人で仕事にできるほどの特別なスキルがなかったのですが、交流会やセミナーなどに積極的に参加したり、経験させてもらえることには挑戦したりするなど、行動しつづけていましたね。そうやって継続していった結果、信頼してもらい、任せてもらうことも増えて、スキルもどんどん身につきました。


自分にはスキルがないからと途中であきらめるのではなく、まずはチャレンジすることが、キャリアアップの一歩継続することでスキルは後から必ずついてきますよ。ご縁を大切にしながら、自分からチャンスを増やしてキャリアアップにつなげていってほしいですね。


取材を終えて

私自身新しいことを始めようとするときに、どうしても腰が重くなってしまったり、「つづけられるかな」と不安な気持ちになってしまうことがありました。

そんなとき、目先のことだけを考えるのではなく、自身のフェーズを把握し俯瞰的な視点をもつことが大切だと今回の取材で気づきました。そうして行動ができ、継続していく力が身についていくのだと感じます。


自己実現、キャリアアップを目指すために、“人としてどうあるべきか”という本質を忘れずに、行動しつづけようと思いました。


(執筆:PRライター Sayuri / 編集:Chiharu)


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