『W旦那+(プラス)』第129話 三代目妄想劇場
2018.02.05 01:00
数日後、ポローニアスが迎えに来て、
理愛はまるで夢のように去っていった。
二人を見送った後、『リアの店』に
臣と隆二、剛典の姿があった。
カウンターに隆二、臣、剛典の順に
横並びで座っている。
隆二が小さくため息をついた。
臣「お前…落ちてる?」
隆二「…5年だよ。そんなに簡単に忘れられるわけないよ」
臣が左手を伸ばし、隆二の右手を握った。
臣「俺が側にいるだろ?」
隆二「臣…」
その時ふと隆二は、ずっと思い出せなかったいつかの夜の、理愛が放った言葉を思い出した。
『隆二さんが結ばれるべき人は、私ではないことを…』
(理愛ちゃん、あの時のあれって…
もしかして臣のことを言ってたんじゃ…)
(まさか…ね)
隆二は臣の目を見て、
「慰めてくれてんの?」
臣「前にも言ったろ?俺にとってはお前も、理愛と同じくらい大切な存在だって」
隆二「……」
『俺たち…もう一度やり直さないか?』
(悪魔に体を支配されている時に、臣が言ったあの台詞…)
(……忘れちゃったのかな?)
(それでも構わない…)
(俺は時が来るのを待つって決めたんだから…)
End