甘えてんじゃねぇぞ
2022.08.02 03:26
高校の数学の先生で、海軍兵学校出身の方がいらっしゃいました
先生の若い頃はかなり怖い先生だったようで、逃げる生徒を学校の外まで追いかけて行った逸話も有名でした笑
怖かったけど、なぜかその先生の事が好きでした
先生は数学はもちろん、「如何に生きるか?」ということを私たちに教えてくれた気がします
心に刻まれた先生の言葉
・『稚気(心)を去れ!』
は遅刻したり、宿題をやってこなかったりした私たちに対して、事あるごとに黒板いっぱいに大きな字で書かれてました
「甘えた心を捨てて、自分の力で生きていくんだ!という覚悟を持て!」という事ですね
これは幕末の秀才 橋本佐内の言葉として知られています
先生の教えはもう一つ
・『一度は大都会に出て、もまれてこい!』
という事
これは本当にその通りで、自分を一回りも二回りも成長させるには、大都会の中で日本中から集まった様々な人間と関わり合いながら、自分の未熟さ、小ささ、出来の悪さを思い知らされて
それでも『なにくそ!』と立ち上がっていく気概を持て
という事です
防衛大学校に行った私は、全国から集まったものすごい才能を持った同期と出会いました
高校までのちょっとした自惚れや自信などは一瞬で崩れ落ちました
(いや、こいつにはどう逆立ちしても敵わない)という男ばかり笑
井の中の蛙という言葉を身をもって知ることになります
しかしながら負けてばかりではダメなので、自分の生きる道(生きれる隙間)を必死で探すことができたのは、日本中から集まった凄い同期のおかげだと感謝しています
男だからとか女だからとか関係ないと思います
『稚心を去り』、『自立して生きていくんだ』という気概を持ち
『一度は都会でもまれる』暮らしを経験すること
北村先生の教えは今も心の中で生きています