第146話:悪魔アガースラを殺す(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
2018.02.04 23:11
ヨーギーたちは、
誰も簡単にはできないような
ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナヤーマを実践して、
沢山生まれ変わっては
厳格な禁欲と苦行を経験します。
しかしこのような段階で、
ヨーギーは心を支配する完成に達してても、
人格のある至上主の蓮華の御足の埃の一部
でさえもまだ味わうことができません。
だから、
人格を持った至上主と共に生活をして
主と面と向かって会っている
ヴラジャブーミ、ヴリンダーヴァナの住民たち
の偉大なる幸運について
私たちは何を書けましょうか。
...愛しのパリークシット王よ。
それからアガースラという強力な悪魔が現れました。
その悪魔の死は神々も待ちのぞんでいました。
神々は毎日甘露を飲んでいたものの、この恐ろしい悪魔を恐れたままで、
その死を待っていました。
この悪魔はこの牛飼いの少年が
森で楽しんでいる超越的な喜びに
我慢ができなかったのです。
アガースラはカムサによって送られ、プータナーとバカースラの弟でした。
ですから、ここに来て
すべての牛飼いの少年たちの先頭にいるクリシュナを見ると、
こう思ったのです。
「このクリシュナは
私の兄と姉のプータナーとバカースラを殺した。
ゆえに2人を喜ばせるために、
私は、このクリシュナを
仲間たちや他の牛飼いの少年たちと
一緒に殺してやろう」
…つづく
(10巻12章12-14節)