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Le Matin:『Le Matin‐ル・マタン‐vol.3』①

2018.02.06 06:12

 節分が終わり、立春で麗らかに寒さが少しだけ緩んだ日曜日、東中野のVanilla Studioに、Le Matinの『Le Matin‐ル・マタン‐vol.3』を観に行って来ました。


 Le Matinは、幻想芸術集団 Les Miroirs主宰の朝霞ルイさんと芸術集団れんこんきすた主宰の中川朝子さんが組んだユニット。

 Le Matinはフランス語で、『朝』という意味。朝霞ルイさんの『朝』と中川朝子さんの『朝』で、Le Matin。


 そして、Le Matinを観に行くともれなく頂けるのが、ル・マンド。Le Matinだけに、Le Matinと言えばル・マンドでしょうということで、Le Matin公式お菓子のようになっています。


 今回も1日限り、14時と18時の2回のみの贅沢なイベント。


 前回昼の回を初めて観て、あまりに楽しかったので夜の回も観てしまった『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』、今回もきっとそうなると思って今回は最初から昼夜両方チケットを取って観に行きました。


 朝霞ルイさんは、幻想芸術集団 Les Miroirsでは常に男役、中川朝子さんも男役が多い方。


 普段は、耽美でダンディ、うっとり見惚れる男役のお二人が、Le Matinでは、歌ありダンスあり、コント仕立てのコミカルな芝居あり、トークありと、普段観られない姿が観られる貴重なイベント。


 お二人による『すみれの花咲く頃』から始まり、朝霞ルイさんのゾクッとするほど色っぽい『セクシャルバイオレットNo.1』、中川朝子さんのソロどっぷり演歌の『むらさき雨情』、お二人での『すみれ September Love』(実はオリジナルの一風堂バージョンが大好きなので、毎回この曲を聴くのが愉しみ)とLe Matinのテーマカラー『紫』がタイトルにつくメドレーから始まった。

 前回の『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』のブログにも書いたのですが、お二人の声は甘い声なのだけど、それぞれの声から感じる色彩や質感、温度や馨り違っていて心地好い。去年の時よりも、歌声が更に深く、色気があった。


 舞台の時とはまた、微妙に違う声の色彩。ルイさんの声は、天鵞絨の夜纏ったような低く甘い声。朝子さんの声はそっと射し込んで包むような月のように静かで深い声。

 どちらの声も聴き惚れてしまう。歌も更にパワーアップしていた。


 今回も4編の短編芝居が歌とダンス、トークを挟みつつ綴られてゆく。


 『紫』メドレーが終わり、始まったのは、元ホストのルイさんと後輩のトモちんのコミカルな『サンライズ・サンライズ like a Devil』。


 『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』の『サンライズ・サンライズon Beach』は、海の家で焼きそばを売っていたルイさんとトモちん。

 今回、ルイさんが見つけて来たのは、節分のイベントで撒く豆を1軍と2軍に選別して、その選別した1軍の豆を、鬼役のルイさんに投げるという仕事。


 トモちんは、豆の選別をルイさんに頼まれて....。というコント仕立ての短編芝居。

 ルイさんの言う豆の選別方が豆に愛があるかないかを見極めるという、相変わらずなルイさんの世界がふわーっと広がって行って、軽妙な台詞の掛け合い、ルイさんの真面目にふざけてる軽さの中に、ふっと、人生の真理を突いたような一言をポロッと口にする言葉の上手さ。


 『自分と異質なものを排除しようとする。鬼は何も悪いことをしていないのに豆をぶつけられる。人には無い能力を持ってしまったが故に、人から理解されない俺と鬼が被る。』(正確に台詞は再現出来ませんがこんな内容のことを言っていた。)と言い、『だから、俺が鬼の代わりに豆をぶつけられるのを引き受けないとな』と言う普段はちゃらんぽらんに見える元ホストにルイさんの言葉に、はっと胸を衝かれた。


 けれど、やはり、この元ホストのルイさんと後輩トモちんの芝居は、言葉の掛け合い、ルイさんと朝子さんの反応のキャッチボールが何より楽しく、何も考えずに可笑しさに身を委ね、笑い転げられるのが楽しい。


 芝居からするりと『赤鬼と青鬼のタンゴ』へと歌に売っってゆく。

 中川朝子さんお手製のツノの被り物をしながら、良い声で歌う『赤鬼と青鬼のタンゴ』が妙にカッコよくて楽しかった。


 『1本ツノ可愛くない』と恥ずかしそうにしていたルイさんでしたが、周りからは可愛いの声が飛び、歌うにつれてノッていたように感じた。


 普段の舞台では絶対に見られない1本ツノを着けたルイさん、私は可愛いくて、最後はなんだかカッコよくさえあると思った。


文:麻美 雪


 →『Le Matin‐ル・マタン‐vol.3』②へ続く。


『Le Matin‐ル・マタン‐vol.2』のブログはコチラから見られます。