過去に増築された家
先日、リフォームコンパス東京表参道店にO様がお越しくださいました。
O様は池袋の方にお一人でお住まいで、
今回のご計画は都内の別の場所にあるご実家を全面的にリフォームするものでした。
ご実家には元々ご両親がお住まいだったのですが、
お父様が昨年他界されており、お母様もO様の兄弟の家に行っておられ、
1年近く実質的に住んでいらっしゃらない状況とのことでした。
今回のご計画の中で、最もO様が気にされていらっしゃったのは、
物件が再建築不可になっていること。
また、築年数も60年を超えており、ご購入された時点で既に平屋から2階建てに増築をされた木造の住宅で
地震に対してという意味でもご不安を感じていらっしゃるところでした。
木造住宅の場合、単に築年数が古いというだけで全てに問題があると決めつけてはいけません。
例えば神社やお寺のような古くからずっと残っている建物の多くは木造になっており、
補修や補強をしながら維持していくことができるのが木造の良い点でもあるからです。
ただし、途中で増築を繰り返されているケースなどは、
建物全体の構造を考慮して施工されていることは少なく、
まずは既存の建物をしっかりと調査・把握した上で、どういったことができるのか、
またどのような補強が必要となるのか、プロに提案をしてもらうことが不可欠となります。
O様にはそういったお話をさせていただき、
技術力や提案力に実績のある3社をご紹介させていただくことになりました。
色々と思い悩まれていらっしゃったというO様は、ホッとした表情を見せられ、
前向きにお話を進めていけることに安堵されていらっしゃるご様子でした。
実はその後O様からご連絡があり、
各社との打合せを始められる前に、ご親族の方からご計画の建物についての
家相や風水的な観点でのお話が出てしまい、一旦計画自体を見送られるとのお話になりました。
建て替えができない立地とのことでしたので、いずれ何らかの対応が必要になるかもしれませんが、
ぜひその際には、あらためてご相談いただけたらと思っております。
O様、ご来店いただきありがとうございました。
Kousuke Kitamura