夏寝る時にクーラーを使う派?使わない派?
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8月5日 TBSの朝の番組を見ながら何気なくd釦を押すと、『エアコンで喉痛め・・・と思ったらコロナ ポイントは”咳”真夏の第7波』という項目がトップになっていました。
この記事実は7月7日に放送された内容で、再度アクセスが殺到したという事になります。
記事の内容はエアコンをつけたまま寝てしまい、風邪をこじらせたのではないかと受診して陽性が発覚したとの概要で、最近のPCR検査希望者の一部にエアコンで体調を崩す人も多い事を示唆しています。
TBSが記事の配置で仕向けたかと思いますが、気候的にも全国で多数猛暑日になった8月1日、2日の翌日、東北・北陸で線状降水帯まで発生した8月3日と4日の次の朝なので、夜間に気温が下がり、クーラー(エアコン)の設定温度を24度や25度にしている人が寒くて風邪気味になりアクセスしたのでは?との推論も成り立ちます。
確か情報番組で日本海側である山形・新潟に線状降水帯が発生したのは初めてだと言っていた認識ですが、3日と4日は北向きの風が本州に流れ、5日は東京で久しぶりに熱帯夜から解放されて、tenki.jpで港区を確認すると早朝は23度付近まで低下していました。
外気温が高い夜はクーラーの設定温度を下げても室温が下がり切らない事があり、しかし外気温が下がればちゃんと低い設定温度で制御するのでクーラーを掛けて夏風邪をひく代表的なパターンですよね。
補足:室外機の原理はポンプで配管上に高圧部と低圧部を作り、高圧側が高温、低圧側が低温になります。 室外機内で配管をファンで廃熱しており、熱帯夜から気温が下がった日は排熱の効率が良くなり結果エアコン本体から出てくる風が前日より冷えます。 特に熱帯夜続きでエアコンの風を体に当てているとかなり体が冷えるので、tenki.jpやWNNで翌朝の気温が下がる日は快眠モードにするか設定温度を上げるなどの工夫をすると夏風邪の予防が可能です。
では本題に戻ると私も大昔はクーラーをつけて寝ていましたが、3年に1度は夏風邪をひく事が有り、今では雨が降っていなければ真夏でもクーラーを使わず寝ています。
クーラーは冷気が出ていると寒く、設定温度で止まると急に室温が高くなる繰り返しなので寝やすいとは思いません。
因みに情報番組で週初めに世界のエネルギー不足と電気代の高騰を取り上げ、週末健康の専門家と称する人がクーラーの設定を25度、26度にし、厚着をして寝ろと解説しているのはおかしいと思いませんか?
その番組内容が来年再来年の異常気象を招き、少し気温が下がれば夏風邪で医療機関をひっ迫させている事まで頭が回らない人達なのでしょう、テレビ業界に携わる資格が無いと思います。
さて、具体的にいえば色々対策すると就寝する23時半の時点で外気温が25度ならそれまでの換気冷却で室内は27度台になり、この温度なら快適に寝れます。
問題は熱帯夜の日、23時半でも恐らく外気温は28度台で風が無ければ室内は30度台になり、この状況でしっかり眠れるかどうかです。
(24時時点の目安で言えばWindリーダーで微風でも吹いていれば室内の温度は外気温+1度、しかし無風の日は外気温+2度と考えて下さい)
最初は少し暑いですが30度でも風があれば寝れるので、基本的に熱帯夜+風無しのケースではtenki.jpで深夜の気温と風速を調べ、翌日の4時~6時が26度台であれば窓を開けて寝る時はクーラーではなく窓開け(換気)と扇風機を使用します。
この時扇風機は風速と風向きの予報から2時間か4時間のタイマーを判断し、風速予報が静穏でも26度台から止まるような時間設定で就寝します。(外気温26度で風速1m/Sは結構寒い)
因みにこの時夕方から換気で排熱せずクーラーを使用した場合、就寝前から窓を開けても熱が壁などに残っているので30分後は一時的に30度を上回る室温になるケースもあります。
そうなると再び窓を閉めてクーラーを掛ける人が多いと思います。
これはクーラーはあくまで部屋の空気を冷やしているので外壁に熱が残っているからです。
何故そこまで自然換気にこだわるのか
何故そこまで寝る時に換気をしたいのかというと、先ほどのクーラーによる夏風邪問題も有りますが、私は酸素をしっかり呼吸して就寝する方が健康だと判断しているからです。
これは最近ネットで議論になっている子供のマスク着用が果たして正解かどうかという内容に近く、私の場合はクーラーで締め切った環境で寝るより窓を開けて酸素をしっかり取って就寝した方が脳には良いと判断しました。(子供のマスク着用議論は脳の発育の他に熱中症の問題も指摘されています)
新型コロナウイルスで換気の判断用に一気に有名になったCO2センサーと言う商品がありますよね。
あれは元々閉め切った部屋で呼吸をしているとCO2により健康障害が起こる為に開発された商品だと認識していて事実パンデミックが発生する前から販売されています。
私はかなり前に雑誌か何かで就寝中のCO2濃度の高まりによって脳の細胞が壊れるとの記事を見てからクーラーを掛け、少し窓を開けて寝る事をしばらく試しました。
しかし少し窓を開けた程度ではどっちつかずでそれ程効果は感じず、やっぱり電力消費を抑えたいと思い立ち試行錯誤の中で風を取込むWindリーダーの原型品で換気冷却を試し続けました。
風による排熱はいくつかパターンが有り、夕方から換気で室温を下げられる時もありますが、風が弱い日は19時頃から扇風機を外に向けて補ったり、夕立で雨が降り、その間換気が出来なければ21時頃まではクーラーを30度設定で使ったりする時もあります。
室温も快眠に重要ですが、雨が降った日は湿度も重要な要素なので30度設定のクーラーで少し湿度を下げる目的です。
尚、窓を開けた排熱(換気)が十分に出来れば深夜に風が弱くなっても殆ど室温は上昇せず、その後朝まで就寝可能です。
その理由は外壁等の熱を深夜までに換気で出し終わっているので、室温を上げる要素が無くなっているからです。
今年は検証の為トイレに温度計を置いてます
ちょっと話はそれますが、タイマーを掛けてクーラーを使用した場合、深夜タイマーで切れてしばらくすると暑くて目が覚める事が有りますよね。
事前に換気で廃熱していなければ、やっぱりクーラーは室内の空気を中心に冷やしているので夜中の2時、3時でも30度以上に室温が上昇します。
この時間帯は熱帯夜でもおそらく外気温は26度か27度でしょう、それでも30度以上に室温が上がるのです。
今年は室温が急上昇する検証として、方角で言えば北側の2階のトイレに温度計を置き調べました。
結果は最低気温であろう朝5時から6時でも31度とか猛暑日の翌朝なら32度近くになる事がありました。
結論として高気密住宅・省エネ住宅は冬の室温を維持出来るのだから、夏も当然前日の高い室温を維持しているという事です。
トイレは3割程窓を開けた状態ですが、狭い個室の構造から風が入り難い事もあって、有効に風を取込まなければ排熱出来ない事も判りました。
他に配管の為1階からの空洞があり、熱がトイレに上がり易い事も影響していると判断しています。
早朝のトイレの温度が夏の住宅に蓄積された熱エネルギーであり、日射が直接当たらない北向きのトイレでも下の部屋や壁、検証は難しいですが基礎のコンクリートからもどんどん暑い空気が上がってくるのでしょう、早朝の示す温度が深夜にクーラーが切れた後の温度上昇の証明と考えています。
Windリーダーでベランダの部屋を換気冷却する目的
結論から申し上げると夕方、又は日没後から深夜までと時間が限られているので、余程冷えた風が適度な風速で吹き続けない限り、夏はWindリーダーがあっても自然換気で家全体を冷却する事は出来ません。
それに高気密住宅は部屋同士でも遮熱されているので廊下とか階段の吹き抜けを換気冷却しても実質上は無駄です。
具体的に言えば16時、17時頃に有る程度の風があり、真夏の室温は30度を軽く超えているのでこの時は冷房していない全ての部屋の窓を開け換気で廃熱するのは正解です。
しかし廊下や階段の空間の容積は大きいので日没後も排熱するのは無駄、日没後は使用する部屋を扉で仕切って、必要な部屋だけ集中的に換気冷却するのが正解です。
ベランダなので2階か3階の部屋を冷却する事になりますが、特定の部屋を排熱するとその下の階から熱が上がり、結果下の階が寝室だとしてもクーラーが切れた時に上昇する温度も抑えられるという考えです。
これは家全体を6時間掛けて1.5度温度を下げるより、特定の部屋を5度~7度温度を下げた方が就寝し易いと考えて下さい。
尚、日没後は壁の中を横方向に熱気が流れるのは僅かで、だから方角の異なるトイレの温度が高くてもベランダの部屋は室温を下げられます。
これは壁の中にある柱が止めていると考えており、恐らく鉄筋コンクリートの住居も同じです。
最高気温が38度や40度の日でも同じですかと聞かれると、やはり一定以上の条件で就寝時適切な室温に下げられない日も有ります。
しかし夏風邪のリスクや、外気温に沿った穏やかな室温で就寝出来る事を考えればベランダの有る部屋で寝る事も、これからの省エネ・節エネの時代には選択肢の大きな一つと思います。
その上換気によりウイルス濃度も下がるでしょうから家庭内感染のリスクも抑えられると思います。
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参考:今年は縦長の冷風機を少し改造して風の弱い日に活用しています。
冷風機は背面のフィルターを外せるので、そこにダイソーのカラーボードを市販のL金具で補強した筒を磁石で付け、筒を網戸に直接当てて夜や朝に外気を取り込んでいます。
ちょっとうるさいですが、なかなか良いですよ。