冥府行ネキアの秘密
能楽の祭典
現代能 冥府行ネキア
2018年1月21日 平和市民公園能楽堂にて上演されました。
「冥府行ネキア」 は ギリシャの神話が日本の伝統である能で表現されています。
日本の能楽界の精鋭陣が、エピダウロスにある古代円形劇場にてオデッセイアの物語を能で表現。
ギリシャ エピダウロス 古代円形劇場
世界的な古典である「オデッセイア」
と能は共通点があり、 死者と生者がいて、 あの世と現世を行ききするこことや、 仮面をつけて演じること、コロスというコーラスのような人がいること。(能楽でいう地謡)これが共通しています。
ギリシャを代表する演出家が日本の能楽界へ依頼したことからこのプロジェクトはスタートしたそうです。
演出家いわく
「ホメロスの作品は文学ではなく、歌で、能も演劇ではなく歌だ」 と言ってあります。 たしかに、能はそうやってみてみるとリズムがあって、みる人によっては、音楽ともいえます。
大分県大分市にある平和市民公園能楽堂で行われた「冥府行ネキア」をみた方からこんなお話を頂きました。
あんな笛の音は出せないし、凄いと言ってあり、笛と鼓そして人の声、謡が音楽になっていて素晴らしかった。能はそんな聴き方ができることを知らなかった・・・と言ってありました。
その方は、以前にピアノをされてあり、音楽のことを知ってる方でした。
ですからこの演出家が言う能は音楽だということは理解できます。
オデュッセイアの物語が日本の伝統である能に変換されるとどうなるのか?
それは本当はお話できない事なのですが・・・
少しだけ・・・
まずは、能楽師の表現力が凄いということです。
そこがどんなシーンなのかをわかりやすく、しぐさや、ちょっとした動きで現していて、それが大げさではなく、さりげなく、作品の一部になっていることです。
後で気付くすごさがあります。
「そういえば、あのシーン、よく考えてみると凄い・・・」という具合です。
音楽や演劇に携わる方や、芸術や技術に関わる方
、表現力や、教養について考えている、思っている方にとってヒントや答えになるものを感じることができるはずです。
他には、世界中のアーティストや海外の多くの方が能に興味を示す理由を感じることができます。
他にも、世界最古の舞台芸術である能が、世界最古の劇場、”古代円形劇場”で行われた演目をみることができます。
最後に・・・
能がどんなものなのかということをもっと知りたくなる演目になります。
この冥府行ネキアについてのポイントは後日、梅若基徳代表理事に詳しくお聞きしたいと思います。
ということで、冥府行ネキアの秘密その①になります。