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CD、という時代

2018.02.06 00:14

昨日このブログで「音源を聴くことは悪いこと?」と題して書きました。


僕は吹奏楽でトランペットを始めて1年半くらい楽譜がマトモに読めませんでしたから、とにかく音源を探して手に入れて聴きまくっていました。

そのうちに、このリズムは楽譜にするとこう書かれるのか、とパズルのピースが繋がっていく、そんな感覚を持つようになったのですが、そのくだりの中で


「CDを探し回っていました」


と書きました。


僕が中学1年の頃は、やっと「音楽を聴くならCD」の時代になった頃で街にひとつだけ個人経営の小さいレンタルCD屋さんがありました。レンタルCDとしてのTSUTAYAとかGEOなんてのはまだ存在していなかったと思います。数年してHMVができたのではないか、と(調べてないのでよくわかりませんが)。


校則違反だから本当はダメだったのですが学校の帰り道にそのお店に足繁く通い、お小遣いの範囲で新譜が出たら借りることを繰り返していました。


そのお店の建材とか壁紙だと思うのですが、少々独特な匂いがしていて、今もそれと同じ匂いを室内で感じると、当時の記憶が鮮明に蘇り、とても懐かしい気持ちになります。


しかしレンタルCD屋さんにあるのは基本ポップスか、ジャズ。それとほんの少しのクラシックや映画音楽、アニメくらいで、到底吹奏楽のCDなどはありませんでしたから、どうしたかと言うと、


休日に遠出をしていました。地元は横浜市内なので電車や自転車で横浜駅や伊勢佐木町などに行くことは簡単でした。そこで大きなCD屋さんに行っては(お小遣いの範囲で)お目当のニューサウンズとかを買っていました。

それくらい楽譜が読めなかったのもあるのですが、吹奏楽曲をたくさん知りたい、トランペットの音をたくさん聴きたい欲求が半端なかったのもあります。


最終的には親におねだりして、新聞広告に掲載してあった

「青春!吹奏楽部」というセットを買ってもらったりしました。

これは非常にありがたかったですね。何度聴き返したことか。


でも、だいぶ前から2巻がないんですよ!誰か持ってたら返して〜!




ちなみに、よく「自分のお金で一番最初に買ったCD何?」なんて話題が出ることがありますが(今の子どもたちには通用しない話題...)、僕はこれでした。

N響版ドラゴンクエストIII!


(...どこからともなく「やっぱりか!」という声が聞こえる...)


小学校6年生のときだったと思います。ゲームより先にCDが出ていた記憶がありますが、オーケストラの音をちゃんと聴いたのはこのCDが初めてです。何せトランペットにもまだ出会ってませんからね。


しかも!


このCDを手に入れた4年後に、このCDでめちゃくちゃかっこいいトランペットを演奏している津堅先生の下で習い始めるとは、この当時は思いもよりませんでした。


何度も何度も聴いていたから、トランペットという楽器の存在にも、その音色にも惹かれていったのかもしれません。


すべては運命だったのかもしれませんね。





(ほんとはもうちょっとこの当時のお話を書こうと思ったのですが、文字数が多くなりそうなのでまた明日)





荻原明(おぎわらあきら)