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名古屋の美容師亀田トオルのブログ

人に行動してもらうスキルに長けた人の話。

2018.02.06 22:34


先日、ある美容室の社長さんと話をした。

当然話のタネは仕事のことである。

その中で

「人に行動してもらうためには?」

といった内容の話の流れになった。


どうも、

名古屋の美容師、そして人間の研究家

亀田トオルです(`_´)ゞ

 

『亀田さんは行動できなくて困っている人に声をかけるとき、一番大事なのは何だと思いますか?』

「ええ、何でしょう、困っていることを聞いて解決に導くことですかね?」

『そうですね、普通は困っている人がいたら「なんとか解決してあげよう」って思いますよね。で、アドバイスを色々とすると思います。でも、アドバイスしても相手は動きません』

「アドバイスは意味がないということですか」

『誰かに相談をした時、ドンピシャにハマる解決策をもらった記憶ってありますか?』

「確かにそう考えるとあまりないかもしれません」

『そう、ほとんどの人は無いと思います。アドバイスって、なかなか相手には届かないんですよ』


例えばあなたが友人に

「仲が良くない人がいる」

という相談をしたとしよう。

すると友人は

「飲みに誘ったらいいんだよ」

というアドバイスをする。

それを聞いたあなたはおそらく

「それで解決するなら、誰も苦労しないよ」

そう思うことだろう。


アドバイスがたとえ「正解」であったとしても、

それを本人がやれるかどうかは別の問題なのだ。

 

モデルハントができない人がいる。

「とにかく話しかけて慣れることが大事だよ」

そう言われてもできるわけではない。

なぜならその人は

人に声をかけることを怖がっているからだ。


つまり人にするアドバイスのほとんどが

「こうやったらいいんじゃない?」である。

しかし本人は

「こうやったらいいことが怖い」

だから悩むのだ。

そして結局アドバイスは役に立たない。

 

相談を受けた時本当に必要なのは、

相手の「恐怖」を取り除いてあげることである。

ご存知の通り多くの人は論理では説得されにくい。

なぜなら論理による説得は多くの場合、

当事者が「ねじ伏せられた」と感じるからだ。

 

 

続けて僕は社長に聞いた。

「どう相手の恐怖を取り除けばいいんですか?」

『今の状況を聞くだけで十分ですよ。話し相手がいるだけで、悩みなんてほとんど自己解決するんですよ。要するに相手に“壁打ち”てもらえればいいんです』

 

こんな話を聞いたことがある。

「解決策を考えている」と言っても、

殆どの人は考えているわけではなく、

“なんとなく”悩んでいるだけだと。

 

行動するためには

「私は今、これをしなければならない」

と行動すべきことを

自分で決意をしなければならないのである。

 

そして、そのために良い方法の1つが、

“悩み”という曖昧なものを、

誰かに話すことである。

正体の見えない悩みは怖いが、

人にそれを話すことで悩みが明るみに出て、

やるべきことがはっきりする。

そうすれば“行動”につながるのだ。

 

そう考えると

「人から相談を受けたら、状況を聞くだけで十分」

というのは社長の言うとおり真理なのだろう。

では。