公立高校入試直前にすべきこととしない方がいいこと
神奈川県公立高校入試が目前です。
本日はそんなタイミングで、これから何をすべきかについてお伝えできればと思います。至極当たり前のことを書いてありますが、だからこそ大切だと認識していただければ幸いです。
とりあえず、入試目前になると緊張感や高揚感が相まって、普段と違うことをする方も多いと聞きますが、それはやめましょう。
「いつも通り」の生活リズムで、「いつも通り」の勉強を。短期決戦で実力を発揮するには、【集中】が大事です。どこに何を集中させるか、下記で詳しく説明していきましょう。
生活リズムは朝型に。
何度も繰り返しになりますが、入試は朝が勝負。生活リズムがまだ整っていないという方は、今からでも必ず当日と同じ時間に目覚めるように身体のリズムを合わせていきましょう。
朝食や昼に何を食べればいいのかは受験飯の項を参照に。そんなに注意深くはならなくてもいいですが、生ものなどリスクが増える食事は受検直前には控えましょう。
まずは当日きちんと勝負するための態勢づくりに【集中】です。もちろん生活面は個人差ありますから、身体的にも精神的にも自分がベストを尽くせるようであれば問題はありません。
目標点数を見据えて、本番形式の練習を繰り返す
ここからは、各々の志望校によって少し【集中】すべき内容が変わってきます。
まずは志望校と自分の現状、必要であれば倍率(1.3を超えるとボーダーに影響を与える可能性があります)を見て、目標点数を最終決定しましょう。
そこからは、その目標点数を安定して超えることを目指して本番同様の練習を重点的に行いましょう。具体的には過去問や予想問、セレクトされた他県の入試問題などがオススメです。それを本番形式で実施して、そこで見つけた課題(目標点数をとるために必要なこと)を他の教材で埋めていくという流れを地道にこなしていくのです。過去問や予想問には限りがありますから、二度目は時間を短くするなどして負荷をよりかけて実施するようにしましょう。また、過去問は点数だけでなく実際に実施された年の平均点とも照らし合わせて、多少目標点を調整して課題を見つけましょう。
そして、そこで見つけた課題を埋めていく作業が、個々人によって異なる部分です。入試は誰もが100点を狙うものではないので、個人によって目標点数を取るための課題が異なってきます。
例えば、一科目50点、合計250点で合格が固いという生徒は、関数の大問の(ウ)やリスニングの英作文などの練習時間は削りがちです。その分の時間を、計算問題や長文読解の練習に充て、精度を高めていきます。本番を想定して、解く問題・解かない問題をある程度決めておきましょう。本番は「いつも通り」を心掛けて。基本的には、過去問・予想問の繰り返し演習で「いつも通り」やれば解ける問題を増やす・安定させていくイメージです。一度解いた過去問や予想問を分野別に串刺しで解くのもいいでしょう。自分の中の知識と考え方の幅が広がっていきます。串刺しに興味がある方は、詳しくは大問先生シリーズを参考に。
逆に、特色検査のある学力上位校を目指す生徒(380点以上が必須な人)は、特色検査の練習はもちろん、過去問や予想問できっちり点を取る練習を繰り返す必要があります。ほぼ全問がターゲットになるわけですから、解ける問題をよりスピーディーに解く練習も必要でしょう。また、予想外のことが起こったときのために、傾向にはない内容の練習も必要です。ここでは他県の入試問題などが役に立ちます。新しい傾向問題の例としては、数学で言えば一昨年の静岡の大問3や2015年度の広島県の大問5、2016年度の広島県の大問6など見るだけ見ておくといいかもしれません(あくまで確認用です。今解くべき問題は個々人によって大きく変わってくるので近くの信頼できる大人に相談しましょう)。
移動時間など、空いた時間は単語や漢字に取り組みましょう。寝る前の少しの時間を活用しても良し。スケジュール帳など活用している生徒は、直前でもそれをしっかり活用し、本番の日にそれを見て「これだけやってきたんだから大丈夫」と自信を持って臨めるようにしましょう。
そう、テーマは「いつも通り」です。継続こそ力なり。その一歩一歩は、確実にあなたを素敵なゴールへと導いてくれます。
不安であれば手を動かす
ちょっと厳しい言い方をします。いくら不安を吐露しても、それをそれを誰かと分け合っても、点数が伸びることはありません。ここまで来たらもうやるしかありません。不安について考えてわざわざ言語化するその時間さえ惜しいです。
適度なリラックスは必要ですが、不安はいくら解消してもまた出てくるものです。この時期の受検生が不安なのは当たり前です。不安であれば、なおさら手を動かしましょう。それがあなたが抱える不安についての一番の解決方法です。
今まで頑張ってきた子はそのまま、もしも「ちょっと頑張れていなかったな」という子は理想の「いつも通り」が本番でできるように、必死になって手を動かしてみましょう。いくら頑張っても、(いい意味で)死にはしません。
ほとんどの生徒にとって、入試とは人生で初めてぶつかる大きな大きな壁です。苦しいことも辛いこともあります。でも、だからこそそれは素晴らしい成長のチャンスでもあります。
この困難との出会いを、フル活用しましょう。ここで味わう「人生で一番頑張った経験」や「学力」は、必ずこの先の人生でも役に立ちます。そして、それこそが勉強を頑張る本当の意味です。
あなたの人生はまだ続いていくのですから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
さぁ、最大最高のフィナーレへその歩みを進めよう!