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網重塾

昔話その⑦

2022.08.12 02:00

3週目のある日、担任の熱血先生が様子を見に来てくれた。

「彼女、なんか随分と明るくなりましたね? ちょっとびっくりしています」

   「うん、そうだね。僕にも慣れてきたんじゃないかな」

「この間の登校日、副担任も驚いていましたよ」

少しは役に立てたのかなと思って、素直に嬉しかった。

「この調子なら高2になれるかな。

北海道、行かせてやりたいもんね」

「ええと、その・・・ 実は・・・・」

熱血先生の顔と声が暗くなる。

「修学旅行用の積立金を毎月集めているんですが、彼女の母親、ここ数ヶ月滞納してるんですよね・・・」

   「ええっ?どういうこと??」

「・・・もしかすると高2になれたとしても、修学旅行に行けないかも知れません・・・」

(続く)