[冊子デザイン・表紙絵 ・執筆]『FUEKI vol.78』
『FUEKI vol.78』(福武教育文化振興財団の機関紙機関紙)
エディトリアルデザイン・表紙絵・裏表紙のライティング・本文イラストを担当いたしました。
今まで表紙絵の題材は財団さまからのご指示に従って描いてきましたが、今号から瀬戸内国際芸術祭の会場を訪ねた私の目に留まったものを描かせていただいています。裏面では文章も執筆しました。どなたかの心に響くように願っています。
この取材と執筆、表紙絵のお仕事から、またしても多くを学ぶきっかけをいただいたと感じています。福武教育文化振興財団さま、いつも本当に貴重な学びをありがとうございます。大変光栄です。
「本質的に、照明を当てるという行為がイラストレーションである 」
照明をモチーフに選んだ後で、ふとイラストレーションは照明と深いつながりのある言葉だったことを思い出しました。
イラストレーションの語源は、イルミネート(illuminate)やイルミネーション(illuminatrion)と同じラテン語のルーストラーレ(lustrare)です。lustrareには「照らす、明らかにする、儀式で清める。光を投じる」といった意味があります。この語源の意味「照らす、明らかにする」から転じて、イラストレーションは「わかりやすくする、解明する、図解する」といった意味になったそうです。
本質的に、照明を当てるという行為がイラストレーション である。
このことは、私の師匠である羽良多平吉氏が雑誌『illustratrion 1999.1』のインタビューで述べていたことで、昨年の非常勤講師の授業準備で文献を調べていたときに再会し、心動かされました。
イラストレーターは影武者のようなところがあると感じることが多々ありますが、「本質的に、照明を当てるという行為」と表現されると、とてもしっくりきました。いまだ師匠に学んでいます。
本文でも、新たな連載も始まりました。読んでみたいという方は、福武教育文化振興財団さまに問い合わせてみてください。郵送していただける思います。
また財団のウェブサイト(https://www.fukutake.or.jp/andf/fueki/)でもお読みいただけます。
福武教育文化振興財団の機関紙「FUEKI vol.78」
編集発行 : 公益財団法人福武教育文化振興財団
制作 : 株式会社吉備人
印刷 : 研精堂印刷株式会社
エディトリアルデザイン・イラストレーション・ライティング(裏表紙):タケシマ レイコ