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射撃の大学

クレーが当たらなくなった時の対処法 2回目

2022.08.13 02:50

実は私自身、かなりのスランプに陥っていましたが、なんとか戻ってきつつあります。今回は今の私自身の「中らない」原因を見つけた方法と対処法をお届けします。


スランプの経緯

まず「練習不足(1回も射場に行かない)」のまま、猟友会の全道大会で「非常に高く遅いクレー(55m)」を撃ち、翌週公式戦の「非常に速いクレー(68m)」を撃ち、その翌週また地元猟友会の大会で「非常に遅いクレー」。


また公式戦は私はスキートだけですが、猟友会はスキート、Sトラップ、Wトラップの3種目、また今回全道大会ではラビットもあり、1つの銃で参加しなければなりません。


これで、一つも「当て感」が掴めないままさまざまな速さの、さまざまな競技をやって、結果散々で、そこからいつも当たっていた皿も外すようになり、スランプ確定となりました😅


焦りにより間違った対策をした

競技中、とにかく「全く」中らないので、「焦り」が出ました。この事から、対策したものが後々考えると「全て間違い」だった事がわかりました。



間違い1.「メンタルの問題」と捉えた


大会は地域の代表として出ているので、その分のプレッシャーによって変になってるのか?と思い、「気合」を入れてみました。ただ、そんなのでは中らない。びっくりするぐらい🫢


中らないのは必ず物理的な理由があるので、物理的な原因を見つけないといけないのに、これを見ずに全て気合根性論にすり替えてしまったんですね。だから競技中に当て感が戻ることはなく、「余計に焦り」、しまいには「投げやりになる」感じで、結果「もう撃ちたくない」とまでメンタルを凹ませることになりました。


気合いのせいにする前に

ここでの反省は、一つ一つ「いつも通り」を確認していくことが大事という事。

・据銃

・セットポジション 

   →スキートのセットポジションの銃口高さ

・目の位置

・スイング 

   →横スイングの話

   →縦スイングの重要性

・弾はいつもと同じか?

・チョークはいつもと同じか?

   →散弾ショットコロンの細かい話

実際には、これら「全部」がいつもと違ったんです。据銃は筋肉がついてズレているし、皿が速いから、遅いからとセットポジションや目の位置を変え、そのせいでスイングがぎこちなくなっていた事、また弾もいつもと違う弾で、チョークもその弾と競技(距離)に全然合ってなかったんです。

そりゃちゃんと撃てても中らないし、そもそもちゃんと撃てないのですから当たるわけがない。

何か「おかしいな」と思ったら、大丈夫だろうなんてタカを括らず、上記6個を確実に確認する事が大事だなと思いました。

間違い2.逆に調整した


これは私だけでなく、射場などでよく見かける光景で、さらにクレー射撃の一番難しいところとも言えるのがこれ。


気持ちが焦っている時の姿勢

気持ちが焦ると、取りたい取りたいと気持ちが前に行くので、「縦スイング」ではなくお辞儀に近い「前傾」が強くなります。前のめりになりやすいんですね。

これは上半身だけでなく、左膝(前側)の曲げが深くなり横スイングがおかしくなりがち。


本来なら、フラットに戻してやれば済む話なのに、あせって「余計に前傾」になって、余計おかしくなるわけです。

一番よくある逆修正と言えるかもしれません。


スイングの速さ(セットポジション)

速い皿を取る時や、うまく捉えられない時は、銃を撃破ポイントに寄せ、遅い皿を取るときは逆に離してやるのが基本です。

スキートなら、中らない時ほどセットポジションをセンターポールに寄せ、トラップなら銃を高めに構えます。

理由は簡単で、その方がスイングがゆっくり出来るから。速い皿ほど確実に捉えるために、スイングの「スムーズさ」が大事なんです。


なのですが、気持ち的には速い皿には速いスイングをしたくなってしまうので、心理的にセットポジションを撃破ポイントから「遠ざけ」たくなります。

結果銃を「振り回す」感じになって、正確さを失ってしまうわけで、これもよくある逆修正と言えます。


大事なのは「確認」と「逆修正しない」こと


とりあえず今回の内容としては、いつも通りかの「6つの確認」をしっかりすることと、「逆修正」に注意する事を書きました。

逆修正については他にもやりがちな事がたくさんあるので、また別記事で書こうと思います。


今回のものは私が見事にハマった事なので、私自身も自戒としつつ、これを読んでくれた方の転ばぬ先の杖になりますように。