『W旦那+(プラス)』第135話 三代目妄想劇場
2018.02.11 01:00
理愛「LAの大富豪というのは、元夫の地球での仮の姿です」
「私達夫婦は五年前、遠く離れた宇宙の星から、ある目的を持ってこの惑星にやって来ました」
隆二は目を大きく見開いた。
隆二「う……宇宙人⁉︎」
臣は何も言葉にしないで、僅(わず)かに唇を開いて固まり、驚きを隠せないでいる。
隆二「冗談…でしょ?」
理愛「…いえ、真実をお話ししています」
隆二「……」
隆二「…あの時、ご主人が言ってた…シェイクスピア好きの両方の親がつけたっていう名前は?」
理愛「地球での仮の名です」
理愛「私達の星では名前というものはなく、個人識別ナンバーで管理されています」
隆二「数字⁉︎」
理愛「ええ…隆二さんは覚えがあると思います」
隆二「もしかして…理愛ちゃんのスマホに表示されていた、あのナンバー…」
理愛「そうです」
「元夫が店に置いて帰った、宿泊先の名刺の裏に書いてあったあのナンバー…」
隆二「確か…6767…」
理愛「ええ、元夫の個人識別ナンバーは、67676969」
「私は676769です」
隆二「それが君たち夫婦の名前…」
しばらく思いを巡らせていた隆二が、
思い出したように、理愛に尋ねた。
隆二「確か、あの悪魔がやって来る前に、理愛ちゃんはスマホを操作して…」
隆二は咄嗟に自分の口を塞いだ。
(しまった!…子供に気を取られて…悪魔の事を口に出してしまった…)
隆二の様子を見て、理愛は言った。
理愛「あっ!…どうかご心配なく…」
「あれは元夫に暗号を送り、連絡を取っていたんです」
End