2022年1月お正月は日本のお寺巡りでエア帰省①曹洞宗東和禅寺(曹洞宗永平寺・總持寺両大本山別院観音禅堂)。
2022年1月の某休日11時ごろ。がぁこさんは中正紀念堂前にいた。
本日は、「日本と関係があるお寺めぐり」をテーマに台北散歩、 と洒落込む予定。
というのも、2021年に続き、2022年もコロナで年明けの帰省が叶わなかったため、日本統治時代から残る日本のお寺をめぐれば、なんかエア帰省な気分に浸れるかな、と思ったからである。
出発地は、いつものサイクリングと同じく中正紀念堂。
最初の目的地は歩いて5分の「東和禪寺」だ。
仁愛路一段の警察署の角からGoogle先生のナビに従い路地を入っていくと、左手に小さな緑地、その奥にレンガの壁。緑地の入口に石燈籠と「曹洞宗 東和禪寺」と書かれた黄緑色の看板があったので、ここがお寺への入口で間違いないようだ。
レンガの壁沿いに進むと、ほどなく正門が現れた。
正門には寺名と曹洞宗両大本山(曹洞宗永平寺と總持寺両大本山)の御紋章があるので、正しく曹洞宗のお寺だということがわかる。
お寺のHPの案内によると、こちらの東和禪寺の歴史は次の通り。
お寺の創設は1910年( 明治43年)に曹洞宗両大本山の別院として台北市東門町六十八番地に建立されたのが始まりで、1914年には台湾籍の禅師が本田の隣に中国福建閩式建築の観音禅堂を建設した。
戦後は国民党政府に接収され、観音禅堂が「東和禪寺」と改名され、別院本殿は国民党軍や民衆の不法占拠により破損が進んだ。
その後、1993年に「台北市青少年育樂中心」の建築計画に伴い、本堂が台北市政府により取り壊された。
観音禅堂も不法建築に取り囲まれた状態が長く続いていたが、2000年に政府により不法建築が一掃され、修復を経て現在の東和禪寺となった。
※観音堂のほかに別院の鐘楼は現存(詳細は次回ブログで紹介)しているが、別院本体は1998年に現在の新北市石本区に移転している。
正門から中に入ると、お地蔵様に迎えられた。台座を確認していないので制作年代は不明だが、隣の像も併せて日本風のつくりだ。
本堂となっている観音禅堂。
瓦屋根は和風だが、柱や色遣いが中華風。なるほど。
常香炉の奥に供物台があるのは台湾風かな。
扁額もペパーミントグリーンを背景に金字で寺名が書かれていてカラフルだ。
で、右手の入口前に置いてあった鐘も和中折衷。鐘全体は黒地で、赤地の帯が上下に配され、上の赤帯に卍、下の赤帯に雷文が金で描かれている。派手だ。笑
堂内は中華カラーがより多め。
仏様と背景の絵は和風。色鮮やかだから割と新しいものかもしれない。
仏様に手を合わせて、東和禪寺を後にした。
うん、一寺目から見ごたえあったなあ。
続いては、もう一つ現存している曹洞宗大本山台北別院の遺物、鐘楼を見に行こう!
2022年1月お正月は日本のお寺巡りでエア帰省②につづく~
東和禪寺
住所:台北市中正區仁愛路一段21之33號