TJAR 保田選手「諦めからのHERO！」

　TJAR 2022は、土井選手の速すぎるの山の日ゴールの翌日から、続々と415㌔の完走者が静岡の大浜海岸にゴールしており、スマホから目が離せなくなっています！

　ゴール間近からインスタライブがはじまったり、ＧＰＳで随時選手の位置を確認できたり、Twitterのリアルタイム検索をすれば、同じように観覧している人たちとも間接的ですが、盛り上がれるからです。

　昨日の夕方頃、かなりざわつくゴールがありました。【３】保田選手です。

　ゴール50メーター前で、「ゴールできません」と自己申告がありました。携行品であるスマホの電源が入らなくなってしまったためです。必ず連絡が取れるようにしておくことが、大会ルールとして定められているようですが、残り20キロ地点で大雨の影響により、スマホが壊れてしまったようなのです。だから本人もそのあたりから、やる気もなくなって、歩いていたようです。

　でも台風でしょ…。スマホが壊れるのは仕方ないではないですか！　大会委員長に確認するということになって、数分待っていると委員長が現れ、ＯＫにしませんでした。厳しすぎる！！！

　逆に新しいスマホを買い直せばＯＫというルールでもあるようなので、出直せと。しかし保田選手は、「もう体力残っていないんで、嫌なんで、辞めます。ありがとうございました」と、半ばぶっきらぼうな感じで言っている様子がインスタライブで見えました。もう、うなだれてしまって、本当にかわいそうすぎる。インスタライブなので、視聴者からも同情コメント、応援コメントが続々と入ってきます。

　そんなときスタッフの人が、「まだ時間あります。諦めるのはまだ早い。一回考えよう」と説得に出ました。保田選手は少し考えて、「彷徨ってきます…」と言い、また静岡の街へと歩き出したのです。

　となると、皆GPSで追いますよね。(笑)ゴールから逆に進む様子が見えました！　ある所で止まっている様子だったので、もしや？　と。Twitterのリアル検索を見ると、ゲオの店から出てくる保田選手の写真が、Twitterにアップされているではないですか！しかもマスクしてるけど笑顔っぽい！（涙）

　そして3時間半後、また大浜海岸に戻ってきました。今度はものすごい笑顔。台風から晴れ間も出てきて、ほぼまあるい月も出てきました！

　インスタライブのタイムラインもものすごい応援コメントと、盛り上がりをみせていました！　人って、こんなに人のことで喜べるんですね。落差よ。(笑)　諦めからの生還。ヒーロに返り咲きました！

　ゴール後のインタビューでは、ほぼ同時にゴールした選手と二人のインスタライブでした。

　「TJARに出たいと思っている方へアドバイスは？」の質問で保田選手は、「携帯はしっかり防水ケースに入れて大会に臨んでもらわないと、ゴールからユータンする人になるので、気を付けてください。(笑)」あなたは最高だ。www ありがとうございました。