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印象に残る1970年代から1980年代の観光バス車両①

2022.08.16 15:00

 1970年代のSNSがない時代に、バスに関する情報を入手するのは意外なほど困難でした。以前にもご紹介しましたが、実車を見て初めてその車両の存在に知ると言うことも珍しくありませんでした。(というより、それが普通でした)ユーザーに導入される車両のみならず、メーカーが発表する新型モデルもしかりでした。従って、実車を見て初めて存在をするモデルもあり、どこのメーカーのモデルなのかを推測する楽しみもありました。

今回は、このような1970年代から1980年代にかけて個人的に愕いた、あるいは印象に残っている観光バスの写真をご紹介します。尚、当時はバスに関する情報が限定的であったため、住んでいた地区や興味の対象などにより印象に残っているバスも様々だと思われますが、少しばかり個人的なノスタルジーに付き合っていただければ幸いです。

写真①

國際興業のいすゞのハイデッカーI型。初めてハイデッカーの実車を見たのが群馬バスのこのタイプで、当時としては比較的角張ったボディが特に近代的に見えました。

写真②

はとバスのいすゞハイデッカーII型。とにかく大きなウィンドシールド、カットの入った側面の第1ガラス、開閉しない側窓など当時の「常識」を飛び越えた、ニューデラックすバスの名にふさわしいバスの印象でした。

写真③

以前もご紹介しましたが、日野スケルトンのフルデッカー。初めて見た奈良交通のスケルトンは、外装デザインも斬新でとにかく格好良かったです。

写真④

都自動車の富士重工RI型。とにかくRの付いた側窓、大胆な2枚分割の前面窓、大変目立つボディカラーなど、高速道路で初めて見た時から印象に残る存在でした。

写真⑤

三菱ふそうのフルデッカー。前面の3本のワイパーが特別感を演出すると同時に、前面窓が2枚分割にもかかわらずバランスの取れたデザインが魅力的でした。写真は関西・山陰の大手バス事業者、日本交通の車両です。

写真⑥

三菱ふそうのフルデッカーII型。あまりに突然の登場でインパクトがありましたが、何よりもワイパーを輸入までして実現した大きな前面窓が圧巻でした。初期モデルのスケルトン風の前部と従来車と共通の後部との継ぎ目も愛嬌でした。写真は香川県の西讃観光バスの初期型です。

写真⑦

大阪の中央観光バスが導入した富士重R3型。「上半分はガラスのみ」と言っても過言ではない大胆なデザイン、派手なカラーリング、屋根のロケットなどみるからに「特別な存在」であることが一目でわかるバスでした。