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Chez Moi

融合。

2015.12.08 21:09

夜の銀杏並木。

胸がドキドキする。

国立能楽堂。

能「ロミオとジュリエット」。

『舞台はイタリア北部の美しい町ヴェローナ。互いに憎しみ合う名門、モンタギュー家とキャピレット家。その一人息子と一人娘が仮面舞踏会で出会い、たちまち恋に落ち、秘かに結婚。だがその日、男は街で決闘に巻き込まれ、相手を刺したかどで国外退去を命じられる。嘆き悲しむ女は両親からほかの男との結婚を迫られ、眠り薬で結婚を回避するが、一方、目覚めたところを迎えに来るはずの男に想定外のことが起こって…』


おおロミオ、あなたはどうしてロミオなの?


能とシェイクスピアの融合?


不思議なくらい、わかりやすく、美しく、面白かった。


詞章を追わないでいても、言葉がいつもの観能の時よりもすっと入ってきて。夢の時間(うとうと😪)は、ほんの少しだった😜


…だけど。


男と女、な部分が、なんとも生々しく感じられて。


僧侶の十字架が、能舞台にあることに異質感。…すごく、、そこに目を奪われてしまう自分に、オカシサを感じた面白い時間だった。


文化や民族の出逢いの繰り返しで、今がある。出逢い、融合したことで素晴らしいものが出来上がってきたのも、わかる。


それはそれ、で。


融合したものを見たことで、原点や、混じりのないものを、大切にしたい、と思えた。



ジュリエットの台詞…

「目に見えぬ美しさ隠す心こそ美しき人の誇りなれ」。


秘すれば花。


今の自分に、絶対的に欠けていて、、そうなりたい、そうありたいと願っている姿。