ファンギゾンシロップ100mg/ml

成分名：アムホテリシンBシロップ

先発品：ファンギゾンシロップ、ハリゾンシロップ

後発品：なし

＜作用機序分類＞

ポリエンマクロライド系抗真菌性抗生物質製剤

消化管からは吸収されないため、効果を発揮するのは消化管のみで、全身性の真菌感染症には効果なし

抗菌力：カンジダ属、アスペルギルス属等の病原真菌に対し殺菌的に抗菌力を示す

＜予想される疾患＞

消化管におけるカンジダ異常増殖

（適応外）口腔カンジダ症に対するうがい用法

＜服薬指導＞

指導箋：ファンギゾンシロップ100mg/mLの服用の仕方　CLINIGEN

[効能説明]

「消化管で増殖した真菌（かび）を殺す薬です。」

[用法用量]

通常小児に対し 1 回0.5～ 1 mL〔アムホテリシンBとして50～100mg（力価）〕を1日2 ～ 4 回食後経口投与する。

ただし、成人にも処方されることあり

[服用方法]

指導箋：ファンギゾンシロップ100mg/mLの服用の仕方　CLINIGEN

「使用前に十分に振って均等な懸濁液にして服用してもらうこと。」

「スポイトで指示された１回の服用量のシロップを吸いあげます。」

「口をおおきくあけて、スポイトで吸いあげた服用量のシロップを口腔内に含ませます。」

「口腔内に含ませた後、舌で患部に広く行き渡らせます。」

「約15秒～30秒たちましたら、そのまま飲みこんでください。」

[保存方法]

「強い光が当たる場所に長い時間置いておくと変色してしまうことがあります。褐色容器に入れて（遮光して）保存するように。」

開封後の安定性では強制光下2週間後で色の変化が現れたが、力価の変化は認められなかった
（ファンギゾンシロップ　インタビューフォーム４．製剤の各種条件下における安定性より）

[注意点]

「歯が黄色くなることがありますが、歯磨きにより除去できます。」

Ｑ：ファンギゾンシロップをうがいで使用することはあるのか？

Ａ： ファンギゾンシロップはアムホテリシンＢを10％（100mg/mL）含有する抗真菌薬で，消化管におけるカンジダ異常増殖に用いられる。また保険適応外使用ではあるが，外用のうがいとして口腔カンジダ症に用いられることがある。通常，50～100倍希釈液（シロップ５～10mLを500mLの精製水で希釈）を１回約50mL，１日３～４回，できるだけ長く口内に含みうがい（または嚥下）する。

https://kanri.nkdesk.com/chouzai/chouzai8.2.php

Q. ファンギゾンシロップ希釈液の安定性は？

A. 

・室温（褐色バイアル瓶）保存は、50倍希釈液で2週間安定。100倍希釈液で1週間安定。

・室内散乱光下（無色バイアル瓶）保存は、50倍希釈液で2週間安定。

（ファンギゾンシロップ　インタビューフォームⅩⅢ．備考　より）