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ペットホテル hana 🐩

虹の橋 全文🐶

2018.02.09 04:09


  第一部  虹の橋 🌈✨

  天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。

  この地上にいる誰かと愛し合っていた動物は、死ぬとそこへ行くのです。

  そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。

  食べ物も水もたっぷりあって、お日さまはふりそそぎ、

  みんな暖かくて幸せなのです。

  病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、

  傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、

  元のからだを取り戻すのです。

  ・・・まるで過ぎた日の夢のように。

  みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。

  それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが

  ここにいない寂しさのこと・・・。

  動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。

  でも、ある日・・その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。

  その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに震えはじめます。

  突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。

  速く、それは速く、飛ぶように。

  あなたを見つけたのです。

  あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。

  そしてもう二度と離れたりはしないのです。

  幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、

  あなたの両手は愛する友を優しく愛撫します。

  そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。

  あなたの人生から長い間失われていたけれど、

  その心からは一日も消えたことのなかったその瞳を。

  それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです・・・。



  第二部  虹の橋にて 🌈✨

  けれど、動物たちの中には、様子の違う子もいます。

  打ちのめされ、飢え、苦しみ、

  誰にも愛されることのなかった子たちです。

  仲間たちが1匹また1匹と、それぞれの特別な誰かさんと再会し、

  橋を渡っていくのを、うらやましげに眺めているのです。

  この子たちには、特別な誰かさんなどいないのです。

  地上にある間、そんな人は現れなかったのです。

  でもある日、彼らが遊んでいると、橋へと続く道の傍らに、

  誰かが立っているのに気づきます。

  その人は、そこに繰り広げられる再会を、

  うらやましげに眺めているのです。

  生きている間、彼は動物と暮らしたことがありませんでした。

  そして彼は、打ちのめされ、飢え、苦しみ、

  誰にも愛されなかったのです。

  ぽつんとたたずむ彼に、愛されたことのない動物が近づいていきます。

  どうして彼はひとりぼっちなんだろうと、不思議に思って。

  そうして、愛されたことのない者同士が近づくと、

  そこに奇跡が生まれるのです。

  そう、彼らは一緒になるべくして生まれたのでした。

  地上では巡りあうことができなかった、

  特別な誰かさんと、その愛する友として。

  今ついに、この「虹の橋」のたもとで、ふたつの魂は出会い、

  苦痛も悲しみも消えて、友は一緒になるのです。

  彼らは共に「虹の橋」を渡って行き、二度と別れることはないのです。



   第三部  雨降り地区 🌈✨

  こんな風に、幸せと愛の奇跡に満ちている、「虹の橋」の入り口に、

  「雨降り地区」と呼ばれる場所があります。

  そこではいつもシトシト冷たい雨が降り、動物達は寒さに震え、

  悲しみに打ちひしがれています。

  そう、ここに降る雨は、残して来てしまった誰かさん、

  特別な誰かさんの流す涙なのです。

  大抵の子は半年もしないうちに、暖かい日差しの中に駆け出して、

  仲間と戯れ、遊び、楽しく暮らす事ができます。

  ほんの少しの寂しさと、物足りなさを感じながらも・・・。

  でも、1年経っても2年経っても、ずっと「雨降り地区」から、

  出て行かない子達もいるのです。

  地上に残して来てしまった、特別な誰かさんがずっと悲しんでいるので、

  とてもじゃないけれど、みんなと楽しく遊ぶ気になれないのです。

  地上に残して来た誰かさんと同じ辛い想いをして、

  同じ悲しみに凍えているのです。

  死は全てを奪い去ってしまうものではありません。

  同じ時を過ごし、同じ楽しみを分かち合い、愛し合った記憶は、

  あなたの心から、永遠に消え去る事はないのです。

  地上にいる特別な誰かさん達の、幸せと愛に満ちた想い出こそが、

  「虹の橋」を創りあげているのです。

  ですからどうか、別れの悲しみにだけ囚われないでください。

  彼らはあなたを幸せにする為に、神様からつかわされたのです。

  そして、何よりも大事な事を、伝えにやって来たのです。

  命の儚さと愛しさを。

  束の間の温もりに感じる、慈悲の心の尊さを。

  その短い生涯の全てを以って、教えてくれるのです。

  癒える事のない悲しみだけを、残しに来るのではありません。

  思い出してください。

  動物達が残して行ってくれた、形にも、言葉にもできない、様々な宝物を。

  それでも悲しくなったら、目を閉じてみてください。

  「虹の橋」にいる、彼らの姿が見えるはずです。

  信じる心のその中に、必ずその場所はあるのですから・・・。


  🌸 虹の橋より 🌸

  幸せをありがとう。

  愛してくれてありがとう。

  いつも抱っこをありがとう。

  守ってくれてありがとう。

  悲しんでくれて、ありがとう。

  悲しみを、乗り越えようとしてくれて もっとありがとう。

  会えなくなってしまったけど、本当は、会えるから・・・

  あの日に出会えたことが、とっても幸せだったから・・・

  苦しくないよ。

  悲しくないよ。

  淋しくないよ。

  だから、あの日みたいに笑ってね。

  いっぱい愛してくれたから、 いっぱいの幸せを、今もいっぱい感じるよ。

  いっぱいの幸せが、今も包んでくれてるよ。