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紅く色づく季節

大好きなあなたへ、素直になれない私の手紙

2022.08.16 10:10

【詳細】

比率:女1

日常・ラブストーリー

時間:約5分


【あらすじ】

いつも彼に対して素直になれない貴女。

今日は思い切って遠距離恋愛中の彼に手紙を書いてみることにしました。

手紙なら、少しは素直になれるかな……


*こちらは、『大好きな君へ、素直じゃない君からの手紙』にと対となっております

 こちらだけでもお読みいただけます


【登場人物】

私:なかなか素直になれない女性。

  遠距離恋愛中の彼氏がいます。

  面と向かっては難しいけど、手紙でなら……



私:

拝啓 大好きなあなたへ


こんにちは。本日はお日柄もよく……って、なんか違うな

とりあえず、びっくりした?

たまにはちょっと違う形で想いを伝えるのもいいかなって思って手紙を書きました

    

毎日、電話とかラインとかで連絡をとってるのに、何やってるんだって思ったでしょ?

確かに、毎日あなたの声を聞いたり、連絡したりしてるけど、それってデジタルなことでなかなか手元に物として残らないでしょ?

あ、今、ラインなら見返せるだろうって思ったでしょ?

そういうことじゃないんだな

ほら、なんて言うのかな……

表現が難しいけど、ずっと手元に残しておけるものって意味でラインと手紙って違うよねって思ってて

なので、そういう意味でこうやって手紙を書きました


あ、別に、この手紙が届いたからなんだってことはないよ!

寂しいとか、もっと会いたいとかの催促ではないのであしからず

ただ、本当になんとなく書きたくなっただけだから

だから、文脈とかなくて読み辛いかもだけど、そこはご愛敬ってことで


唐突ですが、私はあなたのことが大好きです

びっくりした?

まぁ、私、普段こんなこと言わないもんね

でも、今日は手紙だから、書いてみようと思います

なので、黙って最後まで聞いてください

    

私はいつもあなたに支えてもらっています

今は遠い距離にいますが、心はいつだって近くにあるって思ってる

って、ちょっと重いかな?

でも、それくらい、あなたに支えてもらってるって思ってます


電話越しの声だけなのに、私が抱えてる負の感情っていうか、あんまりよくないものに気が付いて優しい言葉をくれたり

デジタルな文字だけなのに、私がいつもと違うことに気が付いてくれたり

本当に凄いなって思う

そして、その度に、「あぁ、私って愛されてるんだな」って実感してるよ


いつあなたを前にするとなんて言っていいかのか分からなくて、言葉にして伝えることが出来ないけど、本当にありがとう


あなたと仕事の都合で遠距離になるって言ったとき、本当のこと言うと、ちょっと怖かった

いつも隣にいてくれたあなたが、手を伸ばしても届かない距離に行ってしまうのが

実際、今だって寂しいって思うことあるよ。でも、「寂しいな」って思うだけで不安にはならないの

だって、あなたに愛されているってちゃんとわかっているから

    

いつも、私が不安にならないように連絡をくれてありがとう

私は、あなたにちゃんと愛を伝えらえていますか?

って、なんか、らしくないこと書いちゃったね。忘れて!

ここまで長々書いてきたけど、何が言いたいかっていうと、とどのつまりはあなたが大好きだってことです


絶対、面と向かってなんて恥ずかしくて言えないし、それであなたを不安にさせてしまうこともあるかもだけど、私はちゃんとあなたのことが好きです


てなわけなので、さっさとそっちでのお仕事片付けて、こっちに戻ってきてください!


帰ってきたら今度は一緒の家で暮らそうね



あなたの帰りを大人しく待っている可愛い可愛い恋人より



―幕―



2021.03.02 ボイコネにて投稿

2022.08.16 加筆修正・HP投稿

お借りしている画像サイト様:フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)