シェルリード線とRCA・XLRケーブル
震災後に鉄筋の雇用促進住宅に入居でき、どうしても音楽が聴きたくてアンプとスピーカーを手に入れました。
スピーカーケーブルの制作はすでに初めていましたが、レコードはかさばるし新たなシステムにアナログプレーヤーは要らないと思っていました。
そんな時、社会に出て初めて購入し震災前まで大事に使っていた同型のプレーヤーをヤフオクで見つけてしまい、取り戻すような気持ちで入手しました。
当時59,800円のVICTOR QL-Y33Fと言う機種です。
入手当初は音の切れも悪くすぐにカートリッジを交換しました。
この機種はRCAケーブルも電願ケーブルも本体内部から出ていて交換できませんでしたので、付属のリード線(0.12mm×14本=0.158m㎡)をばらし線径と本数を確認し、段階的線径構成でリード線を制作しました。
線径により再生周波数帯域が変わることはスピーカーケーブルで分かっていましたので、リード線における高音域から低音域に対応する線径を確認し、1本多いと低音域がダブつき1本少ないと低音域が減少することを確認し完成させました。
このリード線の制作がとても幸運なことでした。
RCAケーブルを制作するにあたりなるべく多くのメーカーの素線径と本数を調べました。
RCAケーブルでは、この表に入りきらないさらに太い断面積のケーブルが多く、線径0.26mm×37本=1,963m㎡というスピーカーケーブルのような極太のケーブルまで使われていました。
リード線(0.12mm×14本=0.158m㎡)の信号をアンプに送るのに、線径0.26mm×37本=1,963m㎡というケーブルが必要なのでしょうか。
実際、段階的線径構成でRCAケーブルを制作し、1本多いと低音域がダブつき1本少ないと低音域が減少することを確認した結果、リード線と全く同じ構成になりました。
同軸RCAケーブルの場合は、中心線が単線0.5mmや0.8mmなど太くなると思いますので、弦楽器の倍音や空間表現や透明感など最高音域の表現は得意ではないと思われます。
アナログプレーヤーはその後、RCAケーブル・電源ケーブルと順に「ゲンさんのケーブル」に交換しましたが、鮮明さと透明感が増し、デジタル音源と変わらぬクリアな再生音になりました。
ふくよかさや生々しさはアナログの方が上です。