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9・4全国一斉行動in名古屋への参加を呼びかけます

2022.08.17 03:21

日時: 2022年9月4日(日) 13:00集合
集合場所:若宮大通公園ミニスポーツ広場(地下鉄名城線矢場町駅から徒歩6分)

14:00に出発し、矢場町-栄周辺で30分ほどサイレントでデモ行進を行います。デモ行進後、集合場所に戻って簡単な集会を行います。15:30ごろに解散予定です。


ウィシュマさん死亡事件の、名古屋入管ー入管庁の責任逃れを許さず、権力拡大に走る入管法改悪に反対しよう!

 昨年3月6日、名古屋出入国在留管理局 (名古屋入管)に収容されていた、スリランカ人女性ウィシュマさん(当時33才)が亡くなりました。ウィシュマさんは、収容中、食事を食べても吐いてしまい、日に日に体調が悪化して、ついには自力で歩くこともできなくなってしまいました。しかし、名古屋入管は、衰弱するウィシュマさんに対して、収容を解くことも、入院させることもせず、点滴1本も打たず、見殺しにしてしまいました。

 入管は、ウィシュマさんが、解放されるために、わざと病気のふりをしていると考え、まともに対応しませんでした。ところが、ウィシュマさんが死亡すると、医者の指示に従い、食事や介護も適切になされており、問題なし、責任なし、と開き直っています。これに対して、検察庁も、「嫌疑なし」で同調しています。

 体調不良者を、入管側が保護しておいて、死亡させてしまったのに、問題なし、責任なしなどと言うのは、開き直りでしかありません。行政がこれほどまでに開き直る背景に、民族差別-人権侵害があります。 名古屋入管-入管庁が、入管という閉ざされた空間の中で、外国人を差別し、死に追いやっても責任逃れしていること自体、異常であり、民主国家にあって許されることではありません。

 ご遺族は、日本に来て、1年以上も、事件の真相解明のため、また二度と悲惨な事件が起こらないようにと、ほん走されています。とりわけ、真相解明のカギとなる、ウィシュマさんの収容状態を記録した、監視カメラの映像の全面開示を求めています。しかし、入管庁はビデオ全面開示を拒否し続けています。

 現在、名古屋入管-入管庁は、ウィシュマさん死亡事件の責任を認めないまま、事件の幕引きをはかり、秋の臨時国会で、入管の権限をさらに強化、拡大するための改正入管法の提出をもくろんでいます。

 名古屋入管-入管庁による民族差別・人権侵害に反対し、死亡事件の真相解明を、広く日本社会に訴えるため、9月4日、全国各地でアクションを行います。

 ウィシュマさんのご遺族も途中、参加予定です。ご遺族と共に名古屋で声を上げましょう!


入管の「送還一本やり方針」がウィシュマさんを死に追いやった!

 ウィシュマさんは、帰国できない事情があり、帰国を拒否していました。しかし、入管は、ウィシュマさんを、帰国しない厄介者とみなし、体調不良の訴えも、収容施設から外に出るためのウソ=詐病と決めつけ、まともな治療を行いませんでした。こうしてウィシュマさんを、精神的にも肉体的にも追い詰め、帰国させようとした結果、見殺しにしてしまったのです。名古屋入管ー入管庁が、送還一本やりではなく、救済する方針をとっていたら、DV被害を受けていたウィシュマさんが、亡くなるようなことはなかったのです。


ウィシュマさん死亡事件を引き起こした名古屋入管-入管庁の責任逃れを許さず、再発防止を徹底させよう!

 ウィシュマさんのご遺族は、ウィシュマさん死亡事件の責任追及と、悲惨な事件が繰り返されないようにと、名古屋入管局長などを殺人容疑で訴えると共に、国の責任を問い、国家賠償請求裁判を起こしました。しかし、殺人事件については、名古屋検察庁が「嫌疑なし」で取り上げず、ご遺族はこれになっとくできないとして、現在、検察審査会に訴えています。

 ご遺族、弁護士や国会議員が観た、ウィシュマさんのビデオ映像には、自力で体を動かせず、首も座らない状態で、職員が食事をウィシュマさんの口に入れ、それを吐いているのに、なお食べさせようとしている様子が映っていました。裁判でご遺族は、救急車を呼べば死ななかった、点滴をすれば助かったと訴え、放置した入管の責任を追及しています。しかし、それに対し被告である国は、医者の指示に従っていたと言い、みずからの責任を認めず、ご遺族の主張に真向反対する態度をとっています。入管側の責任をあいまいにして、再発防止を徹底させることはできません。


9・4全国一斉行動では、①入管法改悪法案の提出阻止、②ウィシュマさん死亡事件の真相解明のためのビデオ映像の全面開示を訴えます!

 みなさん! 名古屋入管ー入管庁のごうまんで、不誠実な態度を許していいのでしょうか。収容・送還に固執するあまり、ウィシュマさんを見殺しにしてしまったことに、なんの反省もありません。それどころか、入管の権力を強化・拡大するための法案を準備しています。民族差別-人権侵害を拡大するような入管庁の策動に、断固反対しましょう。

 ご遺族は、二度と今回のような痛ましい事件が起きないよう、悲しみを乗り越えて、懸命に闘われています。ぜひ、ご支援、ご協力をお願いします。

名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求訴訟第3回裁判(名古屋地方裁判所)                                       9月14日(水) 14:30から(傍聴券の抽選は13:20)    裁判後、桜華会館にて記者会見、支援集会