N-WGN|デザイン刷新で一気に注目モデルへ
利便性を高めながら2つの豊かな個性を育む
ホンダNシリーズの“Nのある豊かな生活”という発想のもと、誰もが心地よく使え、親しみやすさを感じるクルマを目指し、2019年に2代目N・WGN(エヌワゴン)は発売された。
室内空間はNシリーズの「N・BOX(エヌボックス)」と共通のホンダ独創のセンタータンクレイアウトを採用。広く使い勝手の良い荷室になっている。内装はカスタムならではの研ぎ澄まされた高級感とスタイリッシュ感を演出している。運転席にはテレスコピック&チルトステアリング機構を採用し、さまざまな体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるよう配慮。それら利便性を追求しながら「N・WGN」、「N・WGNカスタム」の異なる特徴的なエクステリアで個性を主張している。
パワーユニットはS07B型に換装。WLTCモード走行による排出ガス並びに燃料消費率に対応しており、NA、ターボモデル問わず全タイプで「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得。また、全タイプ2020年度燃費基準(NA・FF車は+10%)も達成している。
さらに、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備とし、 衝突軽減ブレーキCMBSは、軽乗用車として初めて横断中の自転車に対応。街灯のない夜間の歩行者検知も進化させ、より安心して運転できる環境を実現した。
▼ホンダ・N-WGNカスタムLターボ SPECIFICATION
全長×全幅×全高:3395×1475×1705㎜
車両重量:870㎏
ホイールベース:2520㎜
エンジン種類:水冷直列3気筒DOHC12バルブターボ
総排気量:658㏄
最高出力:64ps(47kW)/6000rpm
最大トルク:10.6kgf・m(104N・m)/2600rpm
WLTCモード燃費:21.2km/L
サスペンション前:マクファーソン式
サスペンション後:車軸式
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ:165/55R15 75V
乗車定員:4名
▼ホンダ N-WGN(現行モデル)
相場価格
R1~R3年
99.8~162.8万円
(Mj-net調べ 2022年8月4日現在)
人気車ゆえに相場は高値維持傾向にあるが、2021年式以降の高年式車もタマ数は充実。リーズナブルな届出済未使用車もそこそこある。
▼ホンダ N-WGN 変遷
H25年11月 Nシリーズ第4弾として初代N-WGNがデビュー
H26年5月 新・安全性能総合評価ファイブスター賞を軽四として初めて受賞
H26年10月 日本カー・オブ・ザ・イヤー スモールモビリティ部門賞
R1年8月 2代目N-WGNがデビュー
ノーマルタイプの「N-WGN」とドレスアップモデルの「N-WGNカスタム」
は踏襲
R3年4月 2030年度燃費基準に対応するなど仕様変更
▼INTERIOR
優れたデザインだけでなく、さりげない使い勝手の良さも
視認性の良いインパネ。凝ったデザインもさることながら、スマホなどの小物置きを配置するなど使い勝手も優れている。
▼ENGINE
NAモデル、ターボモデルともに優れた燃費性能を誇る
燃費性能の良さも魅力のひとつ。NAモデル(FF)で23.2km/Lを誇り、ターボモデルも大きく遜色ない21.2km/Lの低燃費を実現。
▼RUNNING
低い重心を生かした優れた操縦安定性
センタータンクレイアウトの低い重心の利点を生かし、操縦安定性に優れた走りを体現。機敏さもグッドだ。
▼UTILITY
ゆったりくつろげる後席シートアレンジも効果的
後席はヘッドクリアランス、フットスペースともにかなりゆとりあり。シートアレンジにより使い勝手の良いラゲッジとしても活用できる。
▼EXTERIOR
個性溢れるフロントマスクが大きなシンボルに
ホンダNシリーズの中ではやや個性の乏しかった先代だったが現行モデルはデザイン刷新でグンと個性が増した。特にフロントマスクは「N-WGN」、「N-WGNカスタム」ともにややレトロテイストのデザインとしながら洗練さも演出。文字どおりN-WGNの“顔”となっている。