ケーキの切れない非行少年について~境界知能
どうもブログ更新です。今回からアメーバオウンドにてブログを公開する事になりましたので引き続きよろしくお願いします、それからアメーバブログのほうもしばらく残していきますので
ブックマークの変更をよろしくお願いします。
皆さんはこの本を読んだことがおありでしょうか?
最近は小説版も出ましたのでこちらもご興味があればお読みください」
又この書籍はコミックスにもなっていています。
ある非行少年たちに丸いケーキをどう切ったら三分割できるか課題をあたえたそうです。
下記の図をご覧ください。ちなみに正解は下記の図です。
ですが、そうしたらこのような下記のような驚愕の事実が浮かんできたのです。
又別の課題では下記の図形を正確に書いてくださいと言う課題を与えてみましたがさらに驚愕の事がわかったのです。
しかし少年の書いたものは、医者の書いたものは「似ても似つかないものでしたちなみに本人が書いた図は下記になります。
この様に非行少年少女達には物事や出来事が歪んで見えたり等の認知機能の歪みがあるのです。その為自分は悪い事をしているもしくは自分が今何をやろうとしているのかもという自覚もなくつまり反省以前の問題だという事の問題になります。
本書の要点として三つあげたいと思います
1.非行少年少女達は明らかに知的なハンディを抱えていることも多く、その場合は「反省」する力さえないし反省という事そのものがよくわかっていないケースもあります。それどころか頑張るという事自体よくわかっていないケースもあります、要は何に対してどの様に頑張れば良いか頑張り方が分からない人もいます。その背景のひとつには、IQによる知的障害・境界知能の定義が変わり、要は考える力や想像力が著しく乏しい事もあり必要な支援を受けられない現状があります。
2. 彼らは障害が軽度であれば日頃は普通に過ごせるため、大人になってからも支援の機会を逸し、さまざまな困難や虐めに直面しがちだ。
3.受刑者が一人生まれると年間400万円の社会コストがかかる。国力を上げるためにも、「困っている子ども」の早期発見と支援が欠かせない。学校教育においても、全ての学習の基礎となる認知機能面のトレーニングが必要になってくるのかもしれない。おそらく彼らの頭は人間としての生物としての本能レベルの知能の頭しかなくその良い事や悪い事の判断すらよく分かっていないというケースが大半ではないかと思われます?
反省以前の子供たち
この本の著者である宮口幸治はこれまで多くの非行少年たちと面接してきました。そこで気づいたのは、凶悪犯罪を行った少年にその理由を尋ねても、あまりにも考えが足りなさ過ぎて彼ら彼女達には難しすぎて彼らには答えられないことが多いということだ。自分が何をやったのか、それによってどう言う結果になるかその想像力が足りないんです。例えばお金が欲しい思ったら働いて稼ぐか誰かからもらうか人から奪うかしかありませんが彼ら彼女らは簡単に手に入る人を殺してでも奪う事を考えなしにやってしまうのがこのような人たちです。その結果殺人で逮捕されても多分このような言い訳をするのではないでしょうか「金を貸してと頼んだら貸してくれなかったから腹が立って殺した!」これも人を殺したらどんな結果になるかよく考えもせず短絡的に犯行に及んでしまった結果ですよ。
更生・反省のためには自分の行いと向き合い、被害者のことを考えて内省し、自己を洞察することが必要となる。
ところが、そもそも反省の認識が無くその力がない。反省と言う事がどう言う事か分からない
つまり「反省以前の問題」を抱えた子どもが大勢いるのだ。
彼らは簡単な足し算や引き算ができず、漢字も読めないだけでなく、見る力や聞く力、そして見えないものを想像する力がとても弱い。そのため話を聞き間違えたり、周りの状況が読めなくて人間関係で失敗したり、イジメに遭ったりしやすい。彼ら彼女らは成功体験に乏しく失敗と挫折で自己肯定感が低すぎるので場合によっては不良グループに半ば仲間に入れられて
「あそこのコンビニの品物を万引きして来いよ!」とそうしたら仲間にしてやるとでも言われたのでしょう、度胸試しのつもりかもしれませんが万引きは立派な犯罪行為です。なのに言いなりになるような子は相当承認欲求に植えているのかもしれなませんそして結局万引してきた物を見せるとみんな例えお世辞でも褒めてくれるので真に受ける子も多い様です。そして被害者を・加害者や共犯者にしていくのである。それが非行や犯罪の原因の一端になっているのだ。
こうした子どもは、小学校2年生くらいから勉強についていけなくなる。
やがて学校に行かなくなり、暴力や万引きなど問題行動を起こすようになる。
軽度知的障害や「境界知能(明らかな知的障害ではないが状況によっては支援が必要)」
があったとしても、学校等で気づかれることはほとんどない。
学校では「厄介な子」として扱われるだけだ。
学校は突然守ってくれるわけではない。
必要な支援がうまく届かず、手に負えなくなった子どもたちが、
最終的に行き着くところが少年院や少年刑務所なのかもしれない。
ケーキを切れない非行少年たち 児童精神科医として公立精神科病院に勤務した後、著者の宮口幸治は、医療少年院に赴任した。そこで驚いたことがいくつもある。
その一つが、凶悪犯罪に手を染めていた非行少年たちが「ケーキを切れない」ことだった。
著者の宮口幸治は、紙に描いた丸い円をケーキに見立て、「3人で食べるために平等に切ってください」と促した。
正解は下記の図ですが
少年の買いたものはこのようなものだったんです、下記の図です。
それぐらい少年の物の見方が歪んでいると言えます。
すると、ある粗暴な言動が目立つ少年は、悩んで固まってしまった。
少年といっても中高生だ。
その年頃で「ケーキを切れない」ようでは、非行の反省や被害者の気持ちを考えさせる従来の矯正教育をいくら行っても、効果は見込めない。こうした少年たちは非常に生きにくくつらい体験や挫折も何度も経験しているだろう。
だが、学校がそこに気づく事は残念だが無い状態です、
非行化して少年院に来ても理解されず、ひたすら反省と言う意味も分からず反省を強いられてきたのだろう。例えば反省の為の作文を書きなさいと言われてもそもそも反省がどう言う事かもわからない人にとって反省の作文をかけというのも酷な選択かもしれずそこで段々心にもない反省の文章だけがうまくなる可能性だってあるかもわかりません
それを反省の認識もないのに反省と言う言葉こそが問題なののかもしれない
著者の宮口幸治が幼稚園や小中学校で学校コンサルや教育・発達相談を行う中で、よく挙がってくる問題がある。
例えば、感情コントロールが苦手ですぐにカッとなる子ども。嘘をつく子ども。
そして、じっと座っていられない子どもの存在だ。
彼らの特徴は、実は少年院にいる非行少年の小学校2年生時代のそれとほぼ同じである。 幼女への強制猥褻罪で逮捕された16歳の少年は、次のように語った。
「勉強についていけずにイライラして悪いことをした。特別な支援を受けられていたら、ストレスが溜まらなかったと思う」。
もし小学校で特別支援教育につながっていたら、彼が少年院に来ることもなく、被害者を生まずに済んだかもしれない。
クラスの下から5人に一人は支援が必要だとおもわれます。
一般的に、IQが70未満で、社会的にも障害があれば知的障害と診断される。
この基準は1970年代以降のものだ。
1950年代の一時期は、IQ85未満が知的障害とされていたことがある。
だが、この定義では全体の約16%の人が知的障害となり、あまりに人数が多過ぎる。
支援現場の実態にそぐわないなどという理由で、基準がIQ70未満に下げられた経緯がある。 時代によって知的障害の定義が変わっても、事実が変わるわけではない。
現在、IQ70〜84は「境界知能」にあたる
ここに相当する子どもたちは、知的障害者と同じしんどさを感じており、支援を必要としているかもしれない。
この様な境界知能をわずらrている青少年が少年院や年刑務所でしかサポートされない事は非常に残念です
又筆者の宮口幸治さんはさらに漫画でこのような書籍を発行しております
境界知能についてわかりやすく漫画で説明しております
Amazon.co.jp: 生きづらい子をあきらめない マンガでわかる境界知能とグレーゾーンの子どもたち3 マンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち (扶桑社BOOKS) eBook : 宮
私は知的障碍者だけではなくこのような境界知能持っている子供も障害と認めて何らかのサポートをしていくべきではないかと考えております、自分のやった事に対して反省の認識が無いんだったら被害者はやられ損ですよ。と私は思います少年刑務所でも色々とプロブラムを組んだり参加させたりはしておりますが果たしてどれほど効果があるかわかりません。ですがこのような人たちにまず反省と言う認識をまず、持ってもらうのが先決だと思います、やってしまった事の贖罪はそれからだと思いますよ。
今回はここ迄となります最後まで読んでくれたあなたに感謝します。
本間義昌でした。