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夏ももうすぐ終わりますね。9月は作品が多めです^^
ゆっくり映画館で過ごしてください。
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こちらあみ子
2022年9月5日(月)10:00~
「応答せよ、応答せよ」あの頃の私が呼んでいる。
たのしいこともさびしいことも———
あみ子が教えてくれるのは、私たちが“かつて見ていたはずの世界”
[INTRODUCTION]
主人公は、広島に暮らす小学5年生のあみ子。少し風変わりな彼女のあまりに純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を鮮やかに描き出す『こちらあみ子』。
原作は「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子が、2010年に発表した処女作「あたらしい娘」(のちに「こちらあみ子」に改題)。本作で太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞して以降、新作を発表するたびに現代文学ファンの間で大きな話題を呼んでいる。
主人公のあみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜(おおさわ・かな)。演技未経験ながら圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現し、現場の自由な空気の中でキャラクターをつかんでいった。両親役には、日本を代表する俳優である井浦 新と尾野真千子。監督は、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑。原作と出会って以来、映画化を熱望してきた監督が、原作にはないオリジナルシーンやポップでグラフィカルな映像描写で新たな風を吹き込み、念願の監督デビューを果たす。そして、繊細な歌声とやわらかなクラシックギターの音色で聴く者を魅了し続け、国内だけでなく海外からも人気を集める音楽家、青葉市子が音楽を手がける。
ひとり残された家の廊下で。みんな帰ってしまった教室で。オバケと行進した帰り道で。いつも会話は一方通行で得体の知れないさびしさを抱えながらも、まっすぐに生きるあみ子の姿は、常識や固定概念に縛られ、生きづらさを感じている現代の私たちにとって、かつて自分が見ていたはずの世界を呼び覚ます。観た人それぞれがあみ子に共鳴し、いつの間にかあみ子と同化している感覚を味わえる映画がここに誕生した。
[STORY]
あみ子はちょっと風変わりな女の子。優しいお父さん、いっしょに遊んでくれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしていた。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変えていくことになる。誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに話しかけるあみ子。「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子」──。
[2022年/日本/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/104分]
出演:大沢一菜、井浦新、尾野真千子
監督・脚本:森井勇佑
原作:今村夏⼦(ちくま文庫)
音楽:青葉市子
製作:ハーベストフィルム、エイゾーラボ
配給:アークエンタテインメント
©2020『こちらあみ子』フィルムパートナーズ
パッフィン・ロック(吹替版)
2022年9月5日(月)13:00~
「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」「ウルフウォーカー」などでアカデミー賞長編アニメーション賞に4回ノミネートされたアイルランドのアニメスタジオ、カートゥーン・サルーンが制作した美しいTVシリーズ。
豊かな自然に囲まれたトンガリ島に家族で暮らすパッフィン(ツメドリ)の女の子ウーナと弟のババが、アザラシやフクロウなど愉快な友達と、季節ごとに繰り広げるかわいい8つの冒険の物語。
第1話 すごいところ見つけよう
第2話 ババとカモメの赤ちゃん
第3話 ババの泥んこ遊び
第4話 スーパームーン
第5話 みんなで仲良く
第6話 一番早いのはだれ?
第7話 ふわふわの毛をさがそう
第8話 トンガリ島の大合唱
[2015年/アイルランド/日本語/53分]G
監督:モーリス・ジョイス
原案:リリー・バーナード、トム・ムーア、ポール・ヤング
クリエイティブ・プロデューサー:ノラ・トゥーミー
制作:カートゥーン・サルーン、ペンギン・ブックス、ドッグ・イヤーズ
声の出演:チョー、大谷育江、佐野仁香
配給:チャイルド・フィルム
© Copyright Cartoon Saloon Ltd, Dog Ears Ltd & Penguin Books Ltd, 2015. All rights reserved.
母へ捧げる僕たちのアリア
2022年9月5日(月)14:30~
“ 僕は歌う喜びを知った——— ”
病床の母に届け続けた「椿姫」「愛の妙薬」
三人の兄との厳しい暮らしに輝きを見つけた、ひと夏のオペラ・レッスン
[INTRODUCTION]
南仏の海辺の町を舞台に、3人の兄たちと一緒に母を介護する少年の芸術への目覚めを、オペラの名曲の数々と共につづったヒューマンドラマ。これが長編デビュー作となるヨアン・マンカが監督・脚本を手がけ、自身の体験を交えながら詩情あふれる映像で描き出す。
[STORY]
主人公は、南仏の海沿いの町の古ぼけた公営団地で、兄3人と暮らす14歳のヌール。重篤で昏睡状態の母を兄弟4人で自宅介護する生活は苦しく、まだ中学生ながら夏休みは兄の仕事の手伝いと家事に追われる毎日だ。そんなヌールの欠かせない日課は、毎夕、母の部屋の前までスピーカーを引っ張っていき、母が大好きなオペラを聴かせてあげること。そんなある日、教育奉仕作業の一環で校内清掃中だったヌールは、そこで歌の夏期レッスンをしていた講師に呼び止められ、歌うことに魅せられていくのだが──。
監督・脚本:ヨアン・マンカ
出演:マエル・ルーアン=べランドゥ、ジュディット・シュムラ、ダリ・ベンサーラ、ソフィアン・カーメ、モンセフ・ファルファー
原題:La Traviata Mes frères et moi
配給:ハーク
配給協力:FLIKK
字幕翻訳:手束紀子
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
© 2021 – Single Man Productions – Ad Vitam – JM Films
メタモルフォーゼの縁側
2022年9月12日(月)10:00~
“ 歳の差58歳。最初の青春、最後の青春 ”
女子高生と老婦人。ふたりをつないだのは、ボーイズ・ラブ。
[INTRODUCTION]
「このマンガがすごい!」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の傑作漫画を映画化!さえない女子高生・佐山うららを芦田愛菜が、夫に先立たれ孤独に暮らす老婦人・市野井雪を名優・宮本信子が演じる。さらに高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、光石研など多彩なキャストが脇を固め、傑作漫画を岡田惠和の脚本で映画化が実現!それぞれ別のさみしさを抱えたうららと雪が、BL漫画を通じて友情を育み、最初の青春と最後の青春が輝くさまを感動的に描く。歳の差58歳の二人のかけがえのない青春が起こす奇跡とは──。
[STORY]
佐山うらら、17歳。みんなみたいにキラキラできない女子高生。唯一の楽しみは、毎日こっそりBL漫画を読むこと。もうひとりの主人公・市野井雪、75歳。夫に先立たれ、これといった趣味もなく、人生の終わりがちらつく今日この頃。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。その目の前に出された一冊のBL漫画。顔を上げるうららの前にいたのは雪だった。堂々とBLを買っていく老婦人に驚くうらら。雪はBLの意味さえ知らず、表紙のきれいな絵に惹かれ思わず手に取っただけ。初めての世界に驚きつつも、男子たちの恋物語にすっかり魅了され、老いた身体にときめきがよみがえる。続きが読みたい。雪はファンになったBL作家・コメダ優の新刊を求め、再び本屋へ向かう・・・。こうして出会ったうららと雪。好きなものを好きと語り合える「友達」ができた。あくなきBL愛を語り合う日々の中、雪が言った。「うららさんは自分で漫画描きたいと思わないの?」「才能ないんで」とうらら。「才能ないと漫画描いちゃダメなの? 人って思ってもみないふうになるものだからね」そして、ふたりはある挑戦を決意する。それは創作漫画の即売会イベント「コミティア」への出展。つまり自分で自分の漫画を描いて、作って、売ること。年の差58歳、うららと雪の挑戦がはじまった。そしてそれは、あるメタモルフォーゼ(=変身)をもたらしていくことになる──。
[2021年/日本/118分]G
出演:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、光石研
原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
脚本:岡田惠和
監督:狩山俊輔
音楽:T字路s
主題歌:うららと雪「これさえあれば」
劇中漫画:じゃのめ、鶴谷香央理
配給:日活
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
アンネ・フランクと旅する日記
2022年9月12日(月)13:00~
“ 新たなページが綴られる ”
親愛なるキティへ———“空想の友達”に宛てた「アンネの日記」。
時空を超えて現代によみがえったキティーがアンネを探す旅に出る。
未来を信じ続けたアンネから
今を生きるキティーへつながれる
希望のひかりとは?
[INTRODUCTION]
第2次世界大戦下にユダヤ人の少女アンネ・フランクが空想の友だち宛てにつづっていた「アンネの日記」を原案に描いたアニメーション映画。「戦場でワルツを」のアリ・フォルマンが監督・脚本を手がけ、アンネの空想の友だち、キティーの視点からアンネの生涯をたどる。
[STORY]
現代のオランダ、アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」の文字がクルクルと動き出し、キティーが姿を現す。時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へとさかのぼり、親友アンネと再会を果たす。しかし日記から手を離すと、そこには現代の風景が広がっていた。キティーは目の前から消えてしまったアンネを探し、アムステルダムの街を駆け巡る。
[2021年/ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル/英語/99分]
原案:「アンネの日記」(ユネスコ「世界記憶遺産」2009年登録)
協力:アンネ・フランク基金
監督・脚本:アリ・フォルマン
アニメーション監督:ヨニ・グッドマン
アートディレクター:レナ・グバーマン
オリジナルスコア:カレンO、ベン・ゴールドワッサー
声の出演:ルビー・ストークス、エミリー・キャリー
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
原題:Where Is Anne Frank
日本語字幕:松浦美奈
© ANNE FRANK FONDS BASEL, SWITZERLAND
2021 年 カンヌ国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション出品
コーダ あいのうた
2022年9月12日(月)15:15~
家族の中でたった一人“健聴者”である少女は、「歌うこと」を夢みた。
聴こえない耳に届く、最高にイカした歌声が、今日、世界の色を塗り替える
本年度アカデミー賞・作品賞を含む主要3部門受賞!
[INTRODUCTION]
今年1月に行われたサンダンス映画祭で、アカデミー賞®へ繋がると呼び声の高い観客賞を始め4冠に輝き、配給権の争奪戦が勃発!映画祭史上最高額【約26億円】で落札されたことも大きなニュースになりました。
主人公のルビーには、大ヒットTVシリーズ「ロック&キー」で“NEXTエマ・ワトソン”と話題をさらい人気沸騰中のエミリア・ジョーンズ。特訓をうけた歌と手話でどこまでも自然にルビーを演じ、観る者を魅了する。共演は『シング・ストリート』で観る者の胸を共感で震わせたフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。そしてルビーの家族を演じるのは、『愛は静けさの中に』のオスカー女優マーリー・マトリンを始め、全員が実際に耳の聞こえない俳優たち。そこまでキャスティングにこだわった監督は、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダー。
<CODA(コーダ)>は、Children of Deaf Adults= “耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す=新たな章の始まりの意も。本作は2015年に日本でも公開されたフランス映画「エール!」のハリウッド版リメイクでもあります。
抱き合い支え合っていた家族が、それぞれの夢に向かって歩き始めることで、さらに心の絆を強くする──熱く美しい瞬間を共に生き、あなたの〈大好きな一本〉になる、爽快な感動作!
[STORY]
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし・・・。
[2021年/アメリカ/ビスタ/5.1ch/112分]PG12
監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン
原題:CODA
字幕翻訳:古田由紀子
© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS