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催眠誘導のテクニック

2018.04.04 09:47

http://www.clearhypnosis.jp/clearlightofficial/archives/953.html  より

催眠誘導のテクニック


クリアライトの今本です。

今日は、催眠誘導についてお話をしたしと思います。

催眠誘導とは、クライアントを通常の起きている状態から催眠状態への誘導するテクニックのことを言います。

そして、催眠誘導には、本当にたくさんの方法があるのですが、大きく分ければ、「権威的な誘導法」「許容的な誘導法」「混乱法」という3つです。

しかし、前準備もせず、いきなり催眠誘導をしたからといって、クライアントは催眠状態に入るものではなく、それなりの段階を踏まなければなりません。

そこで、一番大切になるのは、いかにして、クライアントと信頼関係を取っていくのかいうことです。

心理療法では、この信頼関係のことを”ラポール”(Rapport)と呼んでいます

催眠誘導がよく誤解されるのは、催眠自体、セラピスト側に何か力があって、それを、クライアントに行使する、一方的なプロセスだと捉えている方が多いのですが、実はそうではなく、催眠とは、相互の協力があって初めて入るものです。

つまり、クライアントも催眠に入るために、セラピストに協力をしなければなりません。

そういう意味では、「すべての催眠は自己催眠」なのです。しかし、協力をしてもらうために、これからやっていく催眠というプロセスが何なのか、そして、催眠に入り、潜在意識にアクセスして、何をするのかということを、クライアントに説明しなければなりません。

これを説明せずに催眠誘導しようとすると、クライアントは催眠に入ることを拒否するでしょう。

つまり、抵抗するわけです。

ラポールを作っていく方法としてもっと基本になるのは、当然、クライアントに寄り添うことです。

そして、催眠誘導をする前に「催眠とはどういう状態なのか?」

「トランスとはどういう状態なのか?」

「トランスを利用して、何をしようとしているのか?」

と、「催眠があなたをコントロールすることはなく、あなたがコントロールを握っている」ということを、しっかり説明しなければなりません。

でなければ、クライアントは抵抗します。

簡単に言うと、催眠誘導をする前にやらなければならないことは、できるだけ抵抗されないような状態に持って行くと言うことです。

そして、その状態ができれば、さらに、クライアントとより密接なラポールを取るために、

「被暗示性テスト」というものを行います。

これは、催眠に入る前のウォーミングアップなのですが、それが終わって初めて、クライアントを催眠に誘導します。

つまり、通常の起きている状態から、潜在意識にアクセスしやすい、トランス状態に導きます。

この過程は、スクールを通して、その理論と実践方法を学ぶ必要があります。

催眠誘導に関して、よく誤解されることとして、このトランスに入ることが、催眠の目的だと思われる方がいます。

しかし、トランスに入るのは、ただの手段であり、目的ではありません。

これはどういうことかというと、外科手術では、体をメスで開けることは手段であり

目的ではありません。

体を切開して、開けて、そして、中の構造に対して、直接、作業をしたしわけです。

ヒプノセラピーもこれと同じで、催眠に入った後、”潜在意識”に対して、どのような働きかけをするのか!と言うことが、最も大切な事であり、そのために、トランスに入るということなんですね。

なので、催眠誘導とは、ちょうど、手術で体を切開する作業であり、これは、プロのヒプノセラピストなら当然、当たりませのようにできなければならないテクニックです。