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三大に四強の日本の風景、朝市の魅力!

2015.12.09 02:11

日本全国を巡っていると、朝の「朝市」にたどり着くことがあります。

地元の台所に行ってみると、本当の名産品に出会うことができます。


出店者さんの「粋っ!」なはからいで、ちょっとお得にお土産をゲットなんてことも!

私は北海道の函館朝市では、カニをサービスしてくれましたよ


そんな日本の朝の風景が朝市ですが、朝市にトップ3を争う勢力があります。

現在その3つの座は、4強によって盛り上げられています。

『日本三大朝市 - 勝浦朝市・輪島朝市・宮川朝市・呼子朝市』

実際に「三大朝市」と名乗っている朝市が4か所あるのです。

どれも有名で歴史ある朝市です。


「あれ?入ってないんだ?」と思う朝市があるほど、日本の風景に溶け込んでいますね。


勝浦朝市 午前6時~午前11時

勝浦駅より徒歩10分

始まりは天正19年(1591年)。

当時の勝浦城主であった植村土佐守泰忠(うえむらとさのかみやすただ)が農業・漁業の奨励として、農水産物の交換の場として開設したものと伝えられています。

当時はどんな時でも365日開催。

10日間を一つを区切りに、上本町・仲本町・下本町と場所を移動して開かれていました。

出店のために背負い篭・手車・大八車・馬車や牛車を使い、多くの品物を運んでいたようです。

一時期、やはり時代の移り変わりと共に場所を変更したり、時期に合わせて開催する通りを変更したりとしてきました。

現在では市内商店街の休日にあわせ毎週水曜日と年始を休みとして、およそ70軒の店が立ち並んでいます。


輪島朝市 午前8時~正午

輪島塗でお馴染みの輪島市。

朝市通りで毎朝開催されていて、毎日200店舗ほどが並びます。

市民の台所として、そして観光の名所としてにぎわっている朝市です。

大型店や直売所の整備により、「買う朝市」から「観る朝市」へと変化が進められてきました。

平安時代から続くとされる朝市で、神社の祭礼日などに生産物を持ち寄って、交換し合っていたのが始まりとされています。

室町時代頃には、毎月4と9の付く日だけに開催。

明治時代から毎日開催される朝市になったとされています。

決まりはないと言われますが、オレンジのテントが並ぶのが特徴でしょうか。


宮川朝市 午前6時半~正午 冬季は午前8時~

飛騨高山朝市とも呼ばれるのが宮川朝市。

朝市通りで、高山の名産品に限らず、新鮮な野菜や果物、手作りの雑貨なども販売されています。

感じ的にはフリーマーケットの方がイメージが付きやすいと思います。

宮川朝市のほかに陣屋朝市もあって、高山市の朝市の双璧となっています。

今の宮川朝市は1953年5月1日から始まったものです。

飛騨高山朝市となると、歴史は江戸時代に。

高山別院 照蓮寺付近で始まった朝市に端をなすとの記録が残されているそうです。

戦後、1947年に組合が結成され、当時は安川通りで行われていたのですが、1953年に国道158号に含まれたことから、県から立ち退きを命じられました。

その移転先として始まったのが宮川朝市というわけです。

こちらは天候によって出店者さんの数が変動する傾向があるので、お気を付けください。


呼子朝市 朝7時半~朝11時

佐賀県唐津市呼子町呼子朝市通りで開かれる朝市。

呼子湾に近いのですが、海の幸はもちろん、山の幸も盛りだくさん。

こちらの歴史は浅く、大正時代の初期に魚が取れたときに市ができたのが始まりです。

呼子港に大きな船が着くようになってから人が集まり、朝市としての機能が備わったと言われています。

始まった当時は現在の場所よりももっと北で行われていたのですが、歴史の移り変わりと共に南下。

その歴史面から、三大朝市(?)との意見も多いのがこちらの朝市です。

とはいえ、港が近い事もあって、非常に盛り上がりを見せています!