No.55 漫画の背景について学んだことメモ①構図 2022.08.19 12:02 こんにちは、鬼川こるくです。(サークル名:暁カカオ)ご覧頂きありがとうございます。現在私は、一次創作BL漫画を個人出版したり、最近ご依頼を頂いた漫画の原稿を描いております。今日は私が漫画を描く上で、背景について学んだことや意識していることの一部を簡単にではありますが紹介させて頂きたいと思います。あくまで個人的な短いメモ程度ですので立派な知識が得られる記事ではないと思います。それでもよろしければゆるりとお付き合い頂けましたら幸いです♪学んだこと①構図【近景・中景・遠景】まずはこの画像をご覧ください。これは拙作の時代劇BL漫画『華咲け!お江戸黒咲家』、第一話14ページ目です。義兄×義弟のピュアなお話で、ここに登場しているのは八丁堀の与力である義兄の蒼一郎です。 ご覧頂きありがとうございます!この記事で取り上げたいところは、1コマ目の背景についてです。以前、お世話になっている担当さんにこの漫画のネームや絵について相談させて頂いたことがあります。その際に「背景は正直どのくらい描けたらいいんでしょうか」という質問をさせて頂きました。その時のお返事がこのような内容でした。「作風にもよるので絶対にこうという決まりはないし、言ってしまえば登場人物がどこにいるかが分かればいいよ。ただ、例えばこのページの1コマ目のように、近景・中景・遠景が描いてある奥行きのある画面をいかに描けるかは大切」とのことでした。この作画はほんの一例で、この絵が素晴らしくてご紹介しているとかではなく、その時の会話で話題に上った場面なので載せさせて頂きました。また、傾向としては世界観を表現する上で現代の物語よりも、時代物は作画技術が求められる傾向にあるとも仰っていました。恐らくこれは時代物だけでなく、ファンタジーなどにも言えることだと思います。やはり読者さんが世界観を想像しにくいお話は背景がより必要になってくるんだなと実感しました。私は実力がまだまだ追いついてないかもしれませんが、漫画を描くことも背景を描くのもとても好きなので、この気持ちを形にできるようにしていきたいです。次回は「影」について書く予定です。また気が向いた時に遊びに来て頂けると幸いです。今日もお読みくださりありがとうございました!(^O^)【2022/8/21追記】🌼背景を描くのが好きな理由🌼この文章を書いた際、そういえばよく「背景描きたくない」とか「面倒」といったお言葉を見かけるなと思いました。背景は時間も掛かるし大変ですよね…。では何故自分は背景を描くのが好きなのかな、とふと疑問に思いまして自問自答してみました。だからどうした!という内容ですが、背景が苦じゃない奴の考え方の一つとして気楽に読んで頂ければ幸いです。その理由はズバリ、ワクワクしてくるから。はぁ?全く答えになってないよと思われた方、すみません。もう少しお付き合いください。よく博物館とかでジオラマが展示されていますよね。立体的にその時代の人々の生活が分かる作品。たとえばこういうやつです。 これは江戸東京博物館に行った際に撮影した、日本橋の人々の様子のジオラマです。私にカメラ技術があればもっとぼやけず鮮明になっただろうにと悔やまれますがイメージは掴んで頂けるかと思います。それで何が言いたいかというと、私は昔からこういうジオラマを眺めるのが大好きなんです!もうこれ本当にすごいですよね。人形一体一体の服装、仕草、持ち物など職人さんがこだわり抜いて作られているのが分かります。棒手振りの人々のかけ声や、町の人々の談笑する声が聞こえてきそうで、何を話しているのかなと想像するだけで童心に帰ってワクワクしてきます。江戸っ子なのでどこかで喧嘩が勃発しているかもしれませんね。そして人物だけでなく建物を見るのも楽しいです。余談ですが、小中学生の頃ゲームの『ドラクエ』にどはまりして、冒険の途中で色々な町に立ち寄った際、必ずモブも含めて町にいる人全員に声をかけないと気が済まなかったです。本筋のストーリーとは関係ないところでその町の人々の生活が分かる会話をしていたり、隅っこの方で親子げんかしていたりとドラマがあってめちゃくちゃ面白いんですよね。作り手の遊び心がいっぱい詰まっていてワクワクしました。…と話を戻しますと、漫画の背景を描いている時、私はジオラマを見ていたり、こういうゲームをしているような気持ちになっております。登場人物がいる空間はどんな感じだろう、彼らの目には何が映っているんだろうと考え始めるとワクワクが止まらなくなるので背景を描くのも好きなのであります。なんだか答えになっているか分かりませんが、へ~そんな人もいるのね程度に思って頂けたら幸いです。ということで追記は以上になります。今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました!それではまた…!