【福岡県北九州市】かつて石炭の積荷で栄えた若松の街並み
福岡県にこれまで何度か来るも北九州市とは何故か無縁でした。北九州は昭和38年に門司市、小倉市、戸畑市、八幡市、若松市が合併して誕生し、1970年代後半まで九州最大の都市でした。小学校の社会科で必ず習う八幡製鐵所や、2017年末に閉園となったスペースワールドがあることでも知られています。今回「無縁なら縁を作ろう!」ということで、戸畑からかつて石炭の積荷で栄えた若松界隈で昭和の匂いを探してみました。
戸畑駅を降りると少しだけサンフランシスコな雰囲気。若戸大橋(昭和37年開通)はまるでゴールデンゲートブリッジみたいです。
なんとパリもあります。
戸畑駅から若戸大橋までの地域は、かつて遊郭があり当時の面影を残す建物がチラホラと。
しばらく歩くと若戸渡船の乗り場に到着します。電車だと遠回りなので渡船クルージングで若松に入ります。運賃は片道100円です。
レトロな乗り場から
若戸大橋と
ニッスイ戸畑ビル(現 ニッスイパイオニア館/1936年 昭和11年 )の姿を堪能していると
あっと言う間に若松に着きます。
まず目に入るのが上野ビル(旧三菱合資会社若松支店) 。大正生まれのレトロな建物です。
三菱のマークが当時を偲ばせます。
若松のシンボル的な旧古河鉱業若松ビル。天然酵母あんぱんの看板に惹かれつつも我慢。
石炭会館 三日月のクロワッサンの良い匂い負け購入。
しばらくするとエスト本町というアーケード商店街があります。
足下にはトマトカメ風カッパ。若松区のマスコット「わかっぱ」がお出迎え。鼻をつけると私の顔に似てるせいか他人と思えません。
明治街銀天街を抜けるとレトロな商業施設が現れます。(大正町商店街とゑびす市場)
市場を核店舗に
大正町商店街が広がる感じです。大半が生鮮三品の店で九州らしく明太子の店もあります。
コカコーラの看板がDrinkなので昭和40年代後半から昭和60年頃に掲げられたものと推測。この商店街は当時が最盛期だったことも自ずと推測できます。コカコーラ看板で年代を判別する方法はこちらに詳しく書かれています。ご参考まで。
この界隈は
人通りに比べ市場の数が多い。昔はどこも賑わっていたのでしょう。
料亭金鍋本館。明治28年創業の老舗旅館です。
かつて石炭の積荷で栄え、料亭が多くの経済人や文化人が集う場であったことが記されています。
その他若松界隈で出会ったモノ・空間
【訪れた場所】
北九州市戸畑区、若松区
【アクセス】
JR鹿児島本線 戸畑駅〜徒歩〜若戸渡船
2017.12訪問