ZWR ゼノレックス・ストームXA レビュー 2022.08.24 04:21 今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、“ZWR08 ゼノレックス・ストームXA” です。 進化するゾイド、ゼノレックス第3の進化形、“M型 ティラノサウルス種 ゼノレックス・ストームXA” が、タカラトミーモール限定のゾイドワイルド列伝で発売されました。 2018年6月、ジェネシス以来12年振り(リバースセンチュリーはあくまで周年企画ということで正式なシリーズとして肩を並べることはできないようです・・)のシリーズ復活となり、全体においては第3期と位置付けられることになったゾイドワイルドも、とうとう終了ということなのでしょうか。 まぁ、一般販売展開がとくにアナウンスもなく21年の3月に終了したので、それにて初期の目標というか、予定は達成されたということなのかもしれません。 しかし、その後モール限定の列伝シリーズがスタートしたので、それで繋いで、いずれ一般販売の新シリーズが始まるのでは? という淡い期待も抱いていたのですが・・今のところとくになにもない。 例によって終了を明言されたわけではない(と思う)のですが、事実上終了という認識でよいと思います。 寂しいですね。 結局サードシーズンで発売された新規のゾイド本体はバーニングライガーとゼノレックスの2種類のみ。コアドライブウエポン(CDW))も3種類だけ。 ゼノレックス専用のゼノエボリューションシステム(XEVS)は面白い試みでしたが、パターンは同じですし、オプション単体と本体とのセットでアイテム数のかさ増し感も否めませんでした。 まぁ、それらを全部買ってる僕が言うのもなんなんですが(笑)。 事実上のS型ゾイドの再販だったランダムキットもVol.1だけで2以降は出さなかったし・・ 出したら売れてたと思うんだけどなぁ。なんで出さなかったのか? いろいろと事情があったのでしょうが、 傍目にはやる気がないと見られても仕方がないと思います。 ほかにもいろいろ、広げようはあったと思うんです。 材質状、割れたりしてしまうこともあるZキャップを各種各色単体で発売するとか、キャタルガの牽引キャリアだけの単体発売とか・・ いまだ店頭で大量に売れ残っている使い回しの武器セットとかを見ると悲しくなってきますね。 列伝シリーズもね、当初はアニメ、ゾイドワイルドZEROに登場するカスタム機を再現するということで、新規造形パーツや塗装追加などで頑張っていた印象ですが、やはり後半に息切れしたのか、青いプテラでは新規造形パーツはなくなり、続く青いスピノでは追加塗装すらほぼなくなり(なのに価格2割増し。当然定価)・・ しかし、さすがに最後ですね。 今回のゼノレックス・ストームXAでは大ボリュームのストームユニットが新規造形。価格もかなり抑えてくれたようです。 まぁ、これもデュエルマスターズとのコラボ企画があったからかもしれませんが(どちらが先の話だったかはわかりません)。 ともかくも最後を飾るのにそれなりの体裁は整えた、という感じはします。 すみません、久々に最初から長くなってしまいました。 ・・ダメだなぁ。ゾイドのこととなると、いつもだいたいネガティブなことを書き連ねてしまう。 ともかくもレビューしていきます。パッケージ この仕様もこれで見納めになるのか・・ シンプルで気に入ってたんですけどね。 なお、説明書は通常版ゼノレックスのものと、ストームユニットの組み立て、取り付けかたを載せた白黒のものが1枚、入っています。ゼノレックス まず通常形態=素体状態で。 一般販売されたシザーズXA、バスターXA同様に通常版のカラバリで、この状態での造形的な変更、追加要素はなし。 今回のメインカラーはシルバー。 先の3機ではキャノピーの色がクリアオレンジでしたが、こちらはスモークグレー(ブラウン?)になっています。 また、胴体内部の連動パーツもオレンジからシルバーに変更と、一般販売された3種とは若干雰囲気を変えてるんですね。 ワイルドゾイドではありますがサードシーズンの機体なのでボーンと外装の区別はなく、構造的には第2期までのいわゆる旧ゾイドに近いものになっています。 目も頭部パーツと一体成型での塗装再現。 目の色も、一般販売3種のイエローからオレンジに変更されています。 キャノピーは鼻先側の装甲、キャノピー本体の順で開閉。 ライダーは前傾姿勢で搭乗しています。相変わらずキツそうな体勢・・ コアドライブウエポンシステム(CDWS)に対応しており、背中のカバーパーツを外すことで各種ウエポンを装着可能。 電動歩行に連動して各種ウエポン固有のギミックが作動します。 CDWはすべてメインカラーがシルバーなので、今回のこの素体だと装着時に一体感があっていいですね。 ただし、エヴォリューションユニットとの重複装備はほぼ想定されていません。電動ギミック 口を開閉、腕を上下、尻尾を左右に振りながら2本の脚で前進します。 すんごい摺り足ですけどね・・(笑) 脚部は複数のパーツで構成されており、それぞれが連動して動くさまはやはり旧シリーズの大型ゾイドを彷彿とさせます。 セカンドシーズンまでのボーン形態を持つワイルドゾイドたちは基本的に腕や脚のパーツが一体成型のため、その多くで通常の歩行動作が単調なものになりがちだったので、ゼノレックスで久々に複数のパ-ツがリンクして動く様子が見られた嬉しかったです。 ゼログライジスよりもわかりやすい構造でしたし。 サードシーズンではこういうタイプの機体が続々登場するんだろうな・・と夢想していた時期もありましたね、はい。 なお、個体差かもしれませんが、Zキャップがかなり緩く、この撮影中にもとくに脚の可動部にはめているものがしょっちゅう外れてイライラしました。 あと尻尾も付け根で外れやすかったです。 金型が劣化しているのかな・・ それでは、ゼノエボリューション。 謎の力で進化(大型化)したゼノレックをパーツの追加、交換で再現。 具体的には首と尻尾をパーツ追加で延長。足パーツを大型のものに交換することで通常形態から一回り以上の大型化を果たしています。 各パーツはシザース、バスターとも共通の造形。成型色はガンメタリックになっています。 首や足はともかく、尻尾については急にそこだけ色が変わるので違和感が強いです。 今回はもう色を合わせても良かったのに、と思いましたが・・ では、ストームユニットを装着して、ゼノレックス・ストームXA シザースXAは第2期に登場したゾイド、ジェノブレイカー。バスターXAはその原型であるジェノザウラーをそれぞれモチーフ(リスペクト?)としていたように思うのですが、ならば今回のストームXAは・・? まぁ名称の時点でわかりますが、これは完全にストームソーダーですね。 いやなんで? ともあれ、格闘特化のシザース、射撃特化のバスターに次ぐ第3の形態は、大型のウイングユニットを装備して飛行能力を獲得した、機動性に特化したものになりました。 ティラノサウルス型の素体に翼を生やした格好になるので、モチーフこそ翼竜型と思われますが、実際の姿はドラゴン型というところ。 厳密には違いますが。事実上ワイルドシリーズでは最初で最後の空想生物型ということになりますね。 だから、実際のところストームソーダーとはあまり似てないんですよね。 でも、本体とストームユニットのカラーが共にシルバーなので統一感があり、シザースやバスターのような取って付けた感がないというか、もともとこういうデザインと言われても納得できるくらいによくまとまっていると思います。 だからこそ、本体の追加、交換パーツもシルバーにしておいてくれたら・・ シザースやバスターのようなキャノピーを覆うようなパーツはありませんが、代わりに側面に角のようなアンテナパーツが追加。 これのおかげで顔付きの印象がけっこう変わりました。 ちなみに、ストームユニットおよび各種追加パーツの詳細については公式の紹介ページでも名称、機能の説明がありません。 なので、以降も見ための雰囲気で書いてます。 一般販売された機体は武装や特殊装備の名称など、全部ちゃんと載せてくれてたんですけどね。 左右の腕に装備されるブレード。 たぶん格闘用の武装と思われます。 なお、接続は3㎜穴ではなく軸(腕部のほうに穴が空いている)なので、意外とほかの用途には使いにくいです。 尻尾に装備される、なんらかの射撃兵装 。 3㎜穴での接続になりますが、なぜか内側に3㎜軸があり、これが引っかかるので可動が制限されます。 ほぼ下に向けることしかできない。 これは、上空から地上を攻撃することが目的だから?ストームユニット ブースターと大型のウイングからなる飛行ユニット。 ウイングの縁は一部ガンメタリックで塗装されています。 背中のCDWSのカバーパーツの上から直接取り付けるかたちになります。 最初にこのストームXAを見たとき、XEVSとCDWSの合わせ技で電動歩行と連動してウイングの羽ばたきギミックもし仕込まれているに違いない! と思ったんですが、そんなことはなかった・・ まぁ、これだけのものを新規造形してくれただけでもありがたい、と感謝すべきなのかなぁ。 単体でも本体に匹敵するボリュームですからね。 連動ギミックはありませんが、ウイングは根元と真ん中で可動。爪パーツも独立して可動します。 ただ個体差でしょうか。真ん中の可動部が異様にキツい。 まぁ、シザーズもバスターも保持力重視で太い軸はかなりキツめでしたが、いやこれは下手したら折れるよ・・ なお、ウイングには裏面に3㎜軸が一つあるだけで拡張性はほぼなし。 基部ユニットには5㎜軸があるのですが、これも左右の間隔が狭過ぎてちょっと使いにくいんですよね。 AーZ 3連誘導ミサイル 翼下に装備する(唯一の3㎜軸を仕様)大型の誘導ミサイル。 3発のミサイルはすべてハンガーから取り外すことが可能です。 オメガレックスのミサイルがそのまま流用されているのですが、そもそも帝国製の武装を共和国のゾイドに使うのには少し違和感がありますね。電動ギミック 素体状態から動作そのものに変化はありません。 首の延長パーツにもちゃんと連動パーツが入っているので、口の開閉も変わらず。 単純に重量増加で若干動きが鈍くなっただけ? 機動性特化型なのに・・(笑) しかし、ウイングを羽ばたかせる余地は十分にあったと思う。比較画像 通常形態で4色揃い踏み。 左下から時計回りに、通常版、シザースXAの素体、バスターXAの素体、そして今回のシザースXAの素体です。 今回のストームの素材をベースにそれぞれからパーツを拝借すれば、ほぼ全身シルバーのゼノレックスが組めたりします。 通常版通常形態と今回のシザース素体をゼノエヴォリーションした状態とで。 わりとずんぐり体型だった通常形態から首と尻尾が伸び、足が大きくなってプロポーション・・というか姿勢がよくなりました。 確かに進化・・したかはともかく、成長した感じはします。 さらにストームユニットを装備して。 こうなると恐竜型からドラゴン型に、まさしく進化を果たしました。 ボリュームも倍増したくらいの存在感のあるものになっています。 でもこうして並べてみると、公式のバリエーションというよりかつてのゾイドバトルストーリーなどで登場した改造作例のような雰囲気もありますね。 ZW ゼノレックス レビュー シザースXAと。 ZW ゼノレックス・シザースXA レビュー バスターXAと。 ZW ゼノレックス・バスターXA レビュー 今になって気付きましたが、この3種のバリエーション、格闘メイン、砲撃メイン、機動性メインと、デザインこそ共通の要素はないですが、方向性ということではライガーゼロのオマージュでもあるのかもしれない。 ストームソーダーと。 ウイングがかさ張るので横向きで失礼します。正面向きだと画角に入らないので・・ 名称やカラーリングからモチーフはストームソーダーだとは思うのですが、先にも言ったように、実際はまり似ていないですね・・ ウイングのデザインも、ストームソーダーは曲線主体ですがストームXAは直線主体でディティールもわりと混み合っている感じ。 特徴的な武装もとくに取り入れられていませんしね。 あくまで雰囲気だけ参考にした感じなのかな?以下、画像 通常形態で、CDW全盛り。 まぁ、この状態だと電動ギミックが活かせるのはブースターだけですが・・ 第1期のときのアップグレードパーツは直列で各種無限連結できたのですが、CDWでもできなかったものかなぁ。 ストームXAに進化。 大きなウイングが手動で動かせるので、ある程度のアクションシーンイメージは再現できます。 ウイングをたたんで駐機状態。 ミサイルは外しています。 ミサイル発射! 3㎜穴があるので汎用スタンドを使えば発射シーンも再現できます。 後ろ姿が格好いいですね。 できれば飛行状態でディスプレイできるように、腹部にスタンド対応穴か、専用のアタッチメントのようなものがあればよかったですね。 シザースユニットを追加して。 これはちょっと飛べそうにないか・・ ならばバスターユニットを追加して。 こっちはなんとか飛べそう? キャノンの装備位置は苦肉の策ですが。 このように、3種のエヴォリューションユニットの併用はけっこう難しいんですよね。 とくに今回のシザーズユニットは先にも言ったように3㎜および5㎜の軸や穴がほとんどないので。 だから、3種同時装備はもう諦めました・・ VSバーニングライガー。 量産型のバーニングライガーに対して特機敵扱いのゼノレックスですが、多数のカラバリが発売されたせいでむしろこっちのほうが量産機っぽい雰囲気になってしまったかなぁ・・ 設定としては各種ユニット装備時にそれに合わせた色に変色するという感じだったとは思うのですが。 ただそうなると、こんなふうに3種の進化形で共闘するということは実際にはないのかな? 以上、“ZWR ゼノレックス・シザースXA” でした。 ゼノレックスのバリエーションですが、格闘戦主体のシザース、砲撃戦主体のバスターとは毛色の違う、飛行能力を獲得した機動性主体のストーム。 ならば、防御主体とか、もっといろいろなバリエーションも考えられた気がします。 さっき唐突に気が付いたように、ライガーゼロのオマージュも含まれていたのだとしたら、イクスのようなステルス機能を持ったものとかも・・ でも、もうこれで最後なんですよね。 事実上のドラゴン型となったことでは、第2期シリーズ終盤の幻獣モチーフ機を思い出して、なんとも懐かしい気持ちになりました。 ただやっぱり、ストームユニットにはCDWも兼ねた可動ギミックを仕込んでほしかった。 だって最後なんですから。 ワイルドブラストに相当するギミックがないというのはどうも・・ねぇ。 単体のゾイドとしては、決しては悪くないんですが、ワイルドシリーズの最後を飾るに相応しいかというと、ちょっと微妙な感じはしますね。 さてゾイドワイルド。 2018年の6月にスタートして4年余り。 第1期が約7年。第2期もジェネシスやネオブロックスまでで同じく約7年続いていますから、ちょっと短い感じはしますが、それでも4年続いたんですね。 後半はかなりリリーススパンが長くなりましたが、あらためて振り返ってみましょうか。記念すべき第1弾キットのワイルドライガー。すべてはここから始まった。 およそ12年振りのゾイド復活と聞いて、僕も快哉を上げたファンの一人ではあるのですが、ワイルドゾイドを見た第一印象はあまりよくありませんでしたね。 まず、スケールが1/35になったことに、なんで? と。 従来通りの1/72ではなく、24ゾイドと並べられる1/24でもなく。 1/35というスケールは、よりゾイドとライダー(パイロット)との絆を感じさせるために、ゾイドの顔近くにライダーが跨がる様にリアリティを感じられるサイズ、ということだったそうですが。 ワイルドライガーのライバル機、ギルラプター。サイズ、ギミック共に型としてはちょっと小さくまとまってしまった印象。 デザインに関しては、よりモチーフである動物や恐竜をイメージしやすい、わかりやすくシンプルなものになったと思います。 とくにファーストシーズンの機体についてはシリーズ名でもある野性を感じさせる有機的なデザインに、基本的に火器類の武装を持たないというところでこれまでのゾイドとは明らかに違う方向性が示され、正直戸惑ったところはありました。 ファーストスーズンでは唯一射撃武器を装備していたガノンタス。ゆっくりとした歩みとは裏腹に忙しなく動くキャノン砲がなかなかにシュールでした。 一方、プラスチックキットとしての、過去シリーズとの最大の相違点。 パーツがランナーから切り離された状態で入っており、組み立てに一切の工具を使わないということ。 プラモデルを作るのではなく、ゾイドを発掘、復元するというイメージでプラモ離れしている今どきの子供への訴求力を高めるという試みは、実際成功したのか否か・・ その大胆なギミックに最初の衝撃を受けたガブリゲーター。なるほど、ワイルドシリーズではこういうこともやっていくのか、と思わせてくれた名作です。 パーツを封入するビニール袋にすら切り込みが入っていてハサミも要らないと言いながら外箱の蓋はテープで留めてあるし、ギアボックスの電池カバーを開くためにはプラスドライバーが要るし。 パーツをランナーから外す作業にコストがかかるということなら、従来通りランナー状態でもうちょっと販売価格を下げてくれたほうがよかった、とか・・ しかし、まず骨格(ボーンパーツ)を組上げ、その上から外装を被せていくという構成は発掘、復元というコンセプトと併せて面白い仕様だったと思います。 そして、ワイルドシリーズ最大のウリであるブラストギミック(ワイルドブラスト)。 従来の電動およびゼンマイ歩行ギミックに加えて各機体独自の必殺技を再現したギミックは、ゾイドのキャラクター性をさらに高めることになったと思います。 電動アクション ナックルコング(ワイルドブラスト) 歩行せずに止まった状態でドラミングを繰り返すという、ある意味もっとも特殊なブラストギミックを持つゾイド、ナックルコング。 とくに、L型以上の大型機で電動歩行中に動作が切り替わり、まさしく必殺技を繰り出す様には度肝を抜かれたものです。 グラキオサウルスやデスレックスのブラストギミックを最初に見たときには感動しましたね。 度肝を抜かされたXL型、グラキオサウルスとデスレックス。その巨体に見合った迫力のブラストギミックでした。 当初こそ、期待していたものと違うと肩透かしを食らった感もあって僕ですが、いつしか、これが新時代のゾイドなのだと考えをあらため、素直に楽しめるようになっていました。 往年の名機、モルガの事実上のリメイクとなったキャタルガ。そのうねるような動きには郷愁を感じずにはいられませんでした。画像暗くて済みません・・ ただ、タイアップで放送されたアニメに関しては、1作め、2作めともに期待外れでした。 まぁ、キャラデザが合わずに見なくなった1作めについては、物語そのものはなかなかに熱いものだったらしく、ちゃんと見ておくべきだったかと少し後悔もしています。 グソックにスパイデス。S型だとこのあたりが秀逸。 トイの展開に話を戻すと、ファーストシーズンの後半は明らかにペースダウンしましたが、これは前半の勢いがよ過ぎたせいかもしれません。 2年め、セカンドシーズンに突入するとファーストシーズンでは封印されていた火器武装類が解禁され、共和国の野性ゾイドVS帝国の武装ゾイドという図式になります。 初の武装ゾイド、キャノンブル。これもディバイソンのリメイクですね。新規造形で再現されました。なお、武装ゾイドのブラストギミックはマシンブラストと呼ばれました。 これは当初の予定通りという話でしたが、はたして本当だろうか? 個人的にはちょっと疑っています(笑)。 最後には敵も味方も武装ゾイドになっちゃいましたしね。 劇中後半にパワーアップして武装を施された主人公機、ライジングライガー。一応野性も残っていて、ブラストギミックはエヴォブラストという名称に。 そして唐突に匂わせてきたゼネバス帝国との繋がり・・ これも結局はちゃんとした説明がなかったですね。 ワイルドからの新規ファンには? ですし、古参ファンもとくに喜んだわけでもなさそうだし・・ セカンドシーズンはいろいろとブレていた印象があります。 コロコロコミックで誌上通販された限定ゾイド、ライガー・ジ・アーサー。これの入手のために、第2期のときに同様にベアファイターが誌上通販されたとき以来でコロコロ買いましたよ(笑)。 キットもファーストシーズンのバリエーションが大半を占め、武器セットを除く16キット中、完全新規はわずかに5種と、やはり失速感は否めませんでした。 とはいえ、スナイプテラにジェノスピノ、そしてラスボスのゼログライジスと、シリーズを代表する傑作と言っていい機体が登場したのは確かです。 個人的にシリーズ最高傑作の一つだと思うスナイプテラ。飛行形態時の流れるような動きが美しい。 ラスボスかと思いきや中ボス、そして最終的には味方機となったジェノスピノ。最初に見たときはデスレックスの流用かと思いましたが完全新規でした。ただ、L型以上で唯一ブラスト発動が手動になっています。 セカンドシーズンのラスボス、ゼログライジス。サイズ、ギミックともにシリーズ最大。そのブラストギミックはまさに脅威を感じさせるに十分な迫力でした。また画像暗くてすみません。 そして迎えた3年め、サードシーズンではボーン形態に外装を被せるというかたちはなくなり、過去シリーズに近い本体構造に。 また、最大のウリであったはずの固有のブラストギミックも廃止され、代わってCDWS・・第1期で言うところのグレードアップパーツが導入されたのですが、もはや当初のコンセプトはほぼ失われてしまいましたね。 サードシーズン第1弾ゾイド、バーニングライガー。帝国製のライオン種で、しかも量産型。固有のワイルドギミックがなくなった代わりに、CDWを装備してあらゆる状況に対応可能という設定でした。 アニメも地上波放送伝続編はなくなり、月一本、しかもわずか3分のウェブ配信となり、その段階で多くのファンの脳裏にシリーズの終焉が過ぎったと思います。 そして21年3月、ゼノレックス・バスターXAの発売を持って一般販売展開が終了。 一般販売最終アイテム、ゼノレックス・バスターXA。これも発売からすでに一年以上経ってるのか・・ その4ヶ月後にモール限定の列伝シリーズが始まったことに一筋の希望を見出したのですが・・ 8弾まで続いたことが奇蹟かな。 すべては予定通りだったのか、そうではなかったのか、むしろ予定よりも上手くいったのか? メーカー側からはとくに総括的な話が出ていない(よね?)のでなんとも言えませんが、1ファンの率直な感想としては、もうちょっと頑張って売ろうとしたら、もう少し長く続けられたんじゃないか? というところですね。 まぁこの場合、続けたいという気持ちがあることが前提ですけどね。 また10年後くらいに第4期として復活するのかな? その間はコトブキヤがHMMでその命脈を繋いでくれると思う。 まだいろいろと思うところはありますが、こんなにモヤモヤするくらいまたゾイドのことを考えるようになったのもゾイドワイルドが始まってくれたおかげ(せい?)ですし、もちろん感謝しています。 ありがとうゾイドワイルド。約4年間、お疲れさまでした。 そんなふうに素直に労う気持ちに嘘はありません。 いつかまた、逢える日を楽しみに。 完全に終わった態で書いてるけど・・(笑) といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。