空き巣避け薄葉紙導線が日本初ロケットを観測する。
1955年ペンシルロケットは、東京大学生産技術研究所の故糸川英夫教授が中心となって開発を行なった、全長23cmの超小型ロケット。日本にはまだレーダによるロケットの追跡技術がなかったため、糸川教授は、ロケットを打ち上げるのではなく、水平に発射するという方法を思いつき、そこには電気標的は1m毎に10枚並べた薄葉紙で、その上には非常に細い導線が貼られていて、それがロケットによって切断されることで、通過時刻を計測します。さらに、薄葉紙を突き破った位置から、ロケットの軌道を計測することもできました。元々1955年の時代で、空き巣が多かった日本、その空き巣避け薄葉紙導線が日本初ロケットを観測する。
日本の将来の脅威を恐れたアメリカの妨害にも屈せず、日本の科学技術の発展はここまで育って来た。時間と膨大な費用を使ったが、この技術は次の大切な財産となる。フィリピンの小型衛星も打ち上げてあげた。しかしフィリピンやその他の発展途上国にはこの技術も経験もない。この情報を買うしか途上国には無いのである。
アメリカも既にNASAに頼ってられないと民間会社が開発をはじめ、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社、通称スペースXが先ごろ、世界最大の65トン積載のファルコン9の打ち上げに成功している。ファルコン9の第一段ロケットその物を地上誘導で無傷で回収しているので衛星の宇宙への物資運搬価格競争に拍車がかかる。ファルコン9は今回米衛星携帯電話サービスIridium Communicationsの通信衛星が新たに10基、軌道へと運ばれた。バージニア州マクリーンに本社を置くIridiumは目下、地球の軌道上に配置している人工衛星を計75基の次世代通信衛星で刷新するプロジェクトを進めており、今回、そのための3回目の打ち上げに成功した。このプロジェクトの完了に向けて、SpaceXは2018年半ばまでにさらに5回の打ち上げを予定している。Iridiumの通信衛星は、航空機や船舶のリアルタイムの位置情報を世界規模で提供するサービスのための観測機器も搭載している。これまでの古い衛星については軌道から外す作業が進行中だ。
日本のみちびき衛星もそうだが、衛星が地球をコントロールする時代は近い。日本は小型化というジャンルで世界トップの座を目指すのか? 個人で自分の衛星を上げられる時が来るのか。楽しみである。