「宇田川源流」 中国が少数民族を「奴隷化している」と報告をされた国連は今後どのような対応をするのか
「宇田川源流」 中国が少数民族を「奴隷化している」と報告をされた国連は今後どのような対応をするのか
中国のウイグルやチベット、内モンゴルというところ、いや、それ以外にも漢民族以外の少数民族たちがどうなっているかということは、少々前から問題になっている。
私が中国に言っていたころ、1997年辺りの話であるが、北京駅に訪問した時に、駅には、多くの警察官が武装をして立っており、また、いたるところにコンクリート製の筒やコンクリート製の大形の箱などがおかれていた。さて、皆さんはこのコンクリート製の筒や箱は何に使うかご存じであろうか。いや、何のために存在するかご存じであろうか。これは、爆発物などが放り込まれたときに、その爆発物を入れて被害を最小限に食い止めるものである。コンクリート製の筒が、手榴弾などが投げ込まれたときにその筒の中に手榴弾を入れて中で爆発させるものであり、また、もっと大型の爆弾が来た場合や仕掛けられた場合などはその箱の中に移動させて爆発させる。
日本の刑事ドラマなどで、時限爆弾が仕掛けられている場合、爆発物処理班がいれば、防護服に身を固めて、爆発物の処理をしたのちに、大型の冷凍容器の中に入れるシーンがある。しかし、それが間に合わないときは、爆発物をどこか人のいない方向に投げるというような状況があるのではないか。しかし、北京駅のようにどこに向かって投げても、被害が出てしまう場合は、この箱の中に入れて爆発させるというような対応が行われるのである。
では「中国の首都」であるはずの北京の中心駅、北京駅になぜそのようなものが多数あるのであろうか。当然に、少数民族によるテロが起きていたからに他ならない。要するに、今から25年前の段階で、既に少数民族の弾圧は行われていたのであり、それに対抗する人々は少なくなかったということになる。
しかし、最近はそのようなテロの報道が少ない。「おとなしくなった」と言っては対象行為がテロであるから良くないのかもしれないが、弾圧が大きくなって、そのことによって抵抗勢力が少数化してきたのではないかというような気がする。その一つは「収容所」であり、もう一つは「同化政策」ということになる。毎日生きるためには、「あきらめる」という人が少なくないのであろうが、では、その人々の声は誰が表現するのであろうか。
中国新疆、少数民族を「奴隷」化か 国連特別報告者
【AFP=時事】国連(UN)の小保方智也(Tomoya Obokata)特別報告者(現代的形態の奴隷制担当)は16日に発表した報告書で、中国の新疆ウイグル(Xinjiang Uighur)自治区で少数民族が農業や製造業などの分野で強制労働に従事させられており、「人道に対する罪としての奴隷制」に相当する可能性があると指摘した。
中国政府は、新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人やその他のイスラム系少数民族を拘束し、強制労働をさせたり、女性に対する避妊手術を強制したりしていると非難されている。
小保方氏は報告書で、シンクタンクやNGOの報告や被害者の証言に基づき、二つの「国家から課された制度」で強制労働が起きたと指摘。一つは、少数民族を拘束して職業研修を課す職業技能教育訓練所制度、もう一つは、農村部の労働者を「第2次・第3次労働」に移行させる貧困削減政策だとした。
過剰な監視や劣悪な生活・労働環境など、労働者に対して行使された権力の性質と範囲は「人道に対する罪としての奴隷制に相当する可能性があり、さらなる分析に値する」と結論した。
これを受け、中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は17日、小保方氏が「米国や(中略)反中勢力によって作られたうそや偽情報を信じることを選んだ」と非難。少数民族の権利は守られていると主張した。
【翻訳編集】AFPBB News
2022年8月18日 3時57分 AFPBB News
https://news.livedoor.com/article/detail/22693478/
日本の国内には、「共産主義」を標榜し、「文化・民族・宗教」などを必要としないなどということを言っている人々がいる。まあ、現在で言えば、「安倍元首相の国葬」に反対する人々や、「日の丸君が代に反対する人々」がその中の中心勢力であることは間違いがない。まあ、見ていると、かなり高齢化しているようであり、その世代が「全共闘世代」であることは間違いがない。しかし、そのような共産主義思想に関しては、「唯物史観」と「原始共産主義」に酔って平和がくると思っているのかもしれないが、そのような内容によって文化・民族・言語・もっと言えば、自分たちの存在の起源を全て失うということを言っているのである。社民党の福島瑞穂などは、「家族解散式」などということを提唱しているので、家族の絆なども全て葬り去ろうとしているのであるから、酷いとしか言いようがない。
さて、それらを弾圧する人々はこのようなことを起こすのである。
中国政府は、新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル人やその他のイスラム系少数民族を拘束し、強制労働をさせたり、女性に対する避妊手術を強制したりしていると非難されている。<上記より抜粋>
さてそもそもなぜ「イスラム系」なのかといえば、唯物史観によって宗教などを完全に否定し、その儀式などを否定するからに他ならない。共産党の配布基準とイスラム教にあるシャリーア(戒律)による配布基準が異なった場合、当然に宗教に帰依した人々は神の意志を優先するということになるのであるが、残念ながら、共産党はそれを認めない。そのことから、宗教を否定し、なおかつその宗教哲学や文化をすべて否定するということになる。その否定にした側にある人々は「拘束」し、「強制労働」させるということになる。それどころか、そのような人々が増えないように「避妊手術」をする、つまり「イスラム教に帰依する人口を強制的に減少させる」ということになるのである。
中国共産党はこのような情報を否定するが、では「唯物史観」と「宗教」をどのように折り合いをつけているのであろうか。そのことなどは全く話をしない。単純に「批判者(報告者)を否定するだけで、具体的な反論材料を提示しない」という、まあ、日本における野党の人々と同じ手法を取っているだけで、指摘された内容に関して、それに答えることはしない。下手に応えれば「共産主義の根幹を揺るがし、中華人民共和国憲法に抵触する」ことになるし、また、そのような共産主義を前面に出せば、「人権を否定する」ということになる。そもそもコミュニスト(共産主義者)が、「人権」などという目に見えない権利を大事にするなどということがあるだろうか。共産主義を完遂するためには「唯物史観」を徹底するということで批林批孔をしたはずであり、それを行い文化大革命を行った毛沢東を今田に憲法前文で湛えている中華人民共和国に関して、その内容を読んで「人権」は存在すると思っている方がおかしい。
日本においても「野党や左翼」が「人権」を訴えているが、それは単純に「政治的な武器」でしかなく、真剣に人権を守る意思などはない。人権を守れば、イデオロギーが崩壊するからである。そのような根本的な指摘をしっかりと行うことを、土のマスコミも行わないし、また、言論人も全く言論の世界で指摘をしていないことに大きな問題があるのではないか。そもそも「平和のための闘争」などという矛盾したシュプレヒコールをしている自体で、そのおかしさに気づかなければならないのであるし、極左が暴力革命を行う(日本共産党も公安調査庁の監視団体である)ということに関して、その人々が平和や戦争反対を言っていること自体に矛盾がないのであろうか。よく考えるべきであろう。
さて、国連はこの報告書をもってどのようにするのであろうか。もっといえば「共産主義・全体主義国における人権保護」をどのように折り合いをつけるつもりなのであろうか。それを実行可能な具体策で示せない限り、この問題は永久に続くか、あるいは、戦争になる意外に解決方法はないのである。そのことは我々も肝に銘ずるべきであろう。