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【流 通】インフォコム 大分県で広域医療映像システムを構築

2022.08.22 00:40

インフォコムは大分県内で利用されている「大分県遠隔画像伝送システム」のリニューアルにあたり、クラウド化を含めたシステムの構築を実施した。

これは救急車内での患者の容体や心電図などの情報を、医療機関にリアルタイムに伝送するシステムで、今回のリニューアルでは既に導入されていた映像、位置情報、心電図の3つのシステムの統合とクラウドへの移行を実施した。併せて県下の主要24病院と全消防本部への導入が進められ、救命率向上に役立てられている。

大分県では大分大学医学部附属病院が中心となって救急医療現場における迅速な対応や患者の救命率の向上に向けた取り組みを行っている。2014年4月に大分県遠隔画像伝送システム連絡協議会が発足し、2014年7月には救急車の位置情報と車内の映像データを医療機関とリアルタイムで共有する「大分県遠隔画像伝送システム」が運用を開始され、県下の4救急救命センターと10消防本部に導入されている。インフォコムは運用開始当初より協力しており、映像伝送システム「V-FAST(ブイファスト)」をはじめとしたシステムの構築を担当している。2017年7月には12誘導心電図伝送システムも追加され、さらなる救命率の向上に役立てられている。

一方で、すべての病院・消防本部に導入されておらず、地域によって救命率の差が生じる可能性が危惧されていた。また導入当初のハードウェアの耐用年数、OSのサポート終了、サーバー性能が不十分で新たな要望に対応できないなどの課題がありました。

今回のリニューアルでは「大分県遠隔画像伝送システム」で使用してきた3つのシステムの連携を強化したクラウド統合型救急支援システムを構築し、すべての情報を同一のアプリ内で同時に閲覧でき、一目で状況を知ることができるようになる。また 県下すべての消防本部と、災害拠点病院や地域中核病院などを含む主要24病院がシステムを導入したことで、県下全域で同システムを使用することが可能になった。

重要視されたのは将来の拡張性で、共有すべき情報が増えた際もシステム連携のしやすいクラウドを採用したことで、今後連携システムが増えても医療機関に大きな負荷を与えずに追加することができる。


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