1948年5月9日の金環日食
2022.08.22 03:21
1948年(昭和23)5月9日、インドのカルニコバル島・ビルマ・シャム・フランス領インドシナ・ベトナム共和国・中国・韓国・日本の礼文島・ソ蓮・アラスカ準州にかけて金環日食が、アジアのほとんどと周辺の一部の地域で部分日食が見られました。
この日食は本影錐の先端が地球表面に近いため、金環帯の幅(約2Km)が非常に狭く、金環日食の持続時間(約4秒)も非常に短いことが特徴でした。写真は、礼文島で1948年5月9日11時50分36.2秒に撮影されたもので、ベイリーの数珠(月面の深い谷間から太陽のごく周縁の部分がはみ出している現象)や、プロミネンスが見られます。
大阪の食の始めは、9:57:02、食の最大(食分0.805)は11:23:48、食の終わりは12:56:26でした。太陽活動極大の翌年という事もあり、多数の黒点を見ることができます。
(引用)
天体写真NOW No.3月刊天文ガイド別冊スペシャル,小川茂男,誠文堂新光社,1978
(参考文献)
1948年5月9日の日食,Wikipedia,2022.8.22閲覧
日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987
日月食等データベース,国立天文台
(日食写真は伊達英太郎氏撮影)