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制作事例CASE30:2つ折りの席札

2022.08.29 02:00



こんにちは。山口です。

最近は雨が降ったり止んだり、少し涼しくなったと思えばどかっとした暑さがやってきたり、なんだか忙しない天気の毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。


傘が苦手なくせによく雨に降られる私は、最近やっと小さな折り畳み傘を持ち歩くようになりました。それでもつい、小雨の時は傘なし小走りで帰ってしまいがちで、家に着くころ思っていたよりずぶ濡れな時も…おかげで少し前に鼻風邪をひきました。


秋めいた風が吹く夜もございますので、季節の変わり目、皆さま風邪には十分ご注意ください。




▼制作事例

さて、今回は結婚式の席札の制作事例をご紹介いたします。


2つ折りの席札を約50人分、活版印刷で制作したいとのご依頼をいただきました。

席札にお名前を印刷していく、いたってシンプルに思える印刷ですが、毎回活字を組みかえて印刷していくのはとても大変なんです…


しかし、これも一つの思い出として素敵な体験になるかと思いますので、気になっておられる方はぜひ参考にしてみてください!



使用しました紙はハーフエアのコットンというカラー。
真っ白ではなく少し生成りがかった色で、白よりもやわらかで優しい雰囲気があります。

席札として自立するよう、紙は2つ折りの仕様になりました。


基本的にはお客様のご要望に合わせて弊社で紙をご用意しますが、お好きな紙をお持ち込みいただいて印刷することも可能です。
ただ、その際には必ずどのような紙であるかをご連絡ください。また予備分として、完成枚数の倍くらいの枚数をご用意いただけますと安心です。



活字の種類とインキのカラーは、当日サンプルを見ながら決めていただきました。


お選びいただいたのは「バンハード ゴシック」という活字。
「バンハード ゴシック」は少し癖のある形をした文字です。

結婚式用と考えるとすっきりした文字を選びがちですが、こちらはまた違った可愛い印象を受けますね。また字が太めなので、少し離れていても名前が読みやすいという利点もあります。


インキのカラーはネイビーに。

活字とは反対に、濃い目でシックなネイビー。
しかしスミではなくネイビーをお選びいただきましたので、紙と同様、少しやわらかな雰囲気になっています。



活字を毎回組み替えて50人分、約6時間の制作…

印刷機も活字を触るのももちろん初めてなお二人。

さらに今回はセンター揃えでの印刷になりましたので、活字をただ並べるだけではうまくいきません。名前の長さによって中心が変わってきます。

そのため、名前を変えるたびに隙間を埋めるコミと呼ばれる金属の長さを変え、文字が中心にくるよう調整します。


はじめはとても苦戦していらっしゃいましたが、慣れてくるともくもくとこなされていました。



そんなお二人の努力によって完成した席札。少し輝いているようにも見えました…


途中、お客様の休憩中にスタッフも少しお手伝いさせていただきましたが、ほとんどの作業をお二人で最後まで頑張っていただきました。

お一人お一人の名前に気持ちが込められているのではないでしょうか。
式場でお披露目される日が待ち遠しいですね。



作業目安としては、1人分の活字を組むにだいたい10分程度かかるかと思います。
慣れてきたらもう少し早くなるかな…といった感覚になりますので、ぜひご検討されておられる方はご参考まで。


紙や仕様などを作業日までに具体的に決めたり、紙の準備等もございますので、ご予約の3週間前までにはご連絡いただきますようお願いいたします。






~印刷内容~

コース:活版印刷機レンタル

紙:ハーフエア コットン ※事前注文

サイズ:91 × 110mm

印刷版:活字 (バンハード18pt)

インキ:ネイビー

枚数:50枚

所要時間:6時間30分


※レンタル時間には印刷機のレクチャー、印刷位置の確認、印刷練習、片付けを含みます。
※所要時間は状況によって変動いたしますので、ご参考程度にご覧ください。


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