『ラストレースへの想い』勝又真央
9月8日(木)〜11日(日)に全日本大学選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。
今回の担当は、勝又真央(スポ4・小松川=東京)です。是非、ご一読ください。
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「毎日こつこつ」
冒頭から少しネガティブな気がしますが、私はCOXというポジションが好きではありません。高校1年生の5月に先輩や顧問の先生は気をつかって「観察力や冷静さがある」と選んでくださいましたが、正直私には漕手になる体格が無かっただけだと思います。今も続けているのは、早稲田でボートを続けるための手段がCOXだっただけ。そのため、漕手から転向してこのポジションを自ら選び、誇りを持って取り組む先輩方の姿はとても輝いて見えました。
そんなことを思いながらも今でも続けていられるのは、COXとして取り組むボート競技にそれ以上の魅力を感じているからだと思います。全身で感じる水や漕ぎの感覚、漕手と感覚が合う楽しさ、毎日のように船の整備を行い愛着が湧くこと。続けている理由は本当は自分の中に数えきれないほどあるのだと思います。
笑って泣いて悩んで苦しんで多くを学んだ7年間の1日1日すべてが全く違う1日で、ここに書き切ることは到底できません。だからこそ、その7年間をすべて乗せて「ボートを続けて本当に良かった」と心から笑えるように 、クルーとともに最高の形で競技人生を締めくくりたいと思います。7年間完全にやりきったと胸を張って言えるように全てを出し切ります。
最後になりますが、4年間応援し続けてくださったOBOGの方々、時には厳しく常に学生に寄り添ってご指導してくださった内田前監督、COXの意義を教えてくださった先輩方、それぞれの形で学生を支えてくださった監督・コーチの方々、どんな時でも常に部を支えてくれているマネージャーのみんな、COXとしても人としても大きく成長させてくださった濱中先生、会えばいつも元気をくれて応援してくれる小松川の同期、そして、どんな時も支えて応援し続けてくれて最強の原動力になっている家族に、結果で恩返しができるよう最後の一瞬まで全力で頑張ります。