感染瘤
2022.08.24 07:38
ポイント
・感染瘤は、感染の影響で血管の透過性が上昇している。そのため、血管内Volumeが逃げやすい。晶質液だけでは逃げていく可能性がある。
・細かい血管が発達しているため、じわじわ出血が多い。
・感染なのでできればセルセーバー血を使用したくない。輸血製剤のオーダー。
症例:TEVER、EVER後の腹部感染瘤
予定術式:感染部位のステント抜去&人工血管置換術
検討事項
・大動脈クランプ位置 腎動脈上?下? 腎動脈上の場合は腎保護灌流する?
・分枝再建する?
・TEVERはLSCAにかかっているか?LSCAが塞栓またはデブランチされているか?A-lineをどこで採る?
・胸部にもかかる可能性があるか?つまり、分離肺換気のスタンバイをした方が良いか?
・輸血製剤の量
準備
Volume-line (私はVascular Access)、A-line、必要ならばダブルルーメンチューブ
普通の麻酔の準備、昇圧剤、降圧剤、ヘパリン
手順
腹部正中切開
動脈瘤の剥離と腰動脈などの分枝の結紮
動脈瘤の中枢側、末梢側にテーピング
ヘパリン化
中枢側クランプ(sBP<100にしておく)
末梢側クランプ
動脈瘤切開 (結紮していない腰動脈から出血するので出血に備える)
ステント抜去
中枢側吻合
デブリ除去のための瀉血
片側の末梢側吻合
デクランプ
クランプ中の代謝産物が流れてくるので、pH, Lac, K, etCO2を適宜チェック。
もう片側の末梢側吻合
デクランプ
プロタミン&止血
腹直筋鞘ブロックを術野で。
閉腹
術後指示
sBP 90-140, Hb>9