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FastCutSQ 宮浦祥吾のフランチャイズ ブログ

希望者急上昇中の「一人サロン開業」!!知らないと損をする3つのデメリットを公開します!理容室編

2022.09.13 03:00

「とにかく一人でサロンを経営したい」「セット面は1席、シャンプー1台で十分」といった、自分だけのお店を持ちたいというオーナーが増えていますね。

 

一人サロンが増えている背景は様々ありますが、やはり人の問題は大きいと思います。「人間関係に疲れた」というオーナーが多いのではないでしょうか。

 

また、コロナの影響もあるのかもしれません。「蜜を避けるためにあえて1対1の空間にしたい」といった声も聞かれます。


 

一人サロンは「固定客がいればすぐ黒字化する」「スタッフがいない分、経費を抑えられる」「お客さまにじっくりと向き合える」など様々なメリットが思い浮かびます。

 

しかしメリットもあればデメリットもあります。今回は一人サロンのマイナス部分について考えてみましょう。


ビジネスとしては魅力がない

一人サロンは成長が決まっています。

 

一人の美容師が1日にこなせる客数は限られています。まして、固定客との時間をゆったり取るとなると、1日5人~6人が限度でしょう。

 

するとサロンの売上や利益は自ずと限界が見えます。

それ自体は問題ではないかもしれません。お客さまとの時間を大切にしつつ、自分の生活も維持できる売上を理想とする生き方だからです。

 

ところが、融資の点では別の解釈をされます。

 

つまり、あまり儲からないサロンであるという解釈です。

 

大きな成長が見込めないビジネスにはお金を貸しません。事業を始める以上は、常に繁盛していくようなシナリオが求められます。

それは融資だけではありません。

 

不動産屋も「お金にならない」事業には興味がないのです。

大家さんの立場であれば、そのテナントの価値を上げてくれるような事業者が望ましいですね。

 

売上の上限が見えていれば、返済のリスクも家賃の停滞リスクも高いと判断されます。

 

一人サロンとはいえ、あくまでビジネスです。売上や利益をどのように増やしていくのかという視点をもって、事業計画を立てましょう。


理容室を維持するための負担が増える

一人で稼ぐという点ではフリーランスも一人サロンのオーナーも変わりません。

両者の違いは、自分の店舗を持つかどうかです。

 

店舗を持つためには開業費用がかかるだけではなく、お店を維持するための費用があります。

 

例えば、以下のような費用がかかります。

 

・家賃

・器具、設備のメンテナンス(シャンプー台イス、エアコンなど)

・店舗の清掃

 

フリーランスとして面貸しサロンで働いていれば、利用する分だけの料金が発生するだけです。

しかし、サロンオーナーの場合はサロンを休みにしても家賃にカウントされています。

 

また、別のスタイリストと店舗を共有していれば、清掃などの負担も当然減ります。

一人サロンの場合は、清掃、洗濯、レジ締めなどすべての雑務を自分でやるため、労働時間も増えます。

とにかく忙しいです。真面目にやればやるほどwww

 

この差は、お金にも返ってきます。

 

つまり店舗経営の場合には経費がかかるため、フリーランス美容師に比べて、利益が少なくなる可能性があるのです。

 

本来、店舗経営はフリーランスよりも負担は減ります。

 

なぜなら、複数のスタイリストが売上を作ってくれるし、様々な仕事を分担できるからです。

オーナーは経営者としての仕事に集中できるのです。

 

一人サロンでは人件費はかかりませんが、その分サロンを維持するための負担は重くなってしまうのです。

一人で稼ぐ環境としては、店舗経営はコストなのです。



長期的な視点が持ちにくい


一人サロンは基本的に引退はありません。サロンを閉めるまでスタイリストとしてお店に立ちます。

 

開業者の中には「これまで以上にお客さまと寄り添いたい」という理由で一人サロンを始める人もいます。

 

しかし当然ながら、ずっと固定客と過ごせるわけではありません。顧客もオーナーと共に年をとります。どこかで通えなくなる日も来ます。

また、結婚、就職などライフステージが変わるごとに失客も発生します。

 

開業時には「固定客との時間を大切に」できるかもしれませんが、長く美容室を経営していく中で、いつかは別れがきます。

その時、減ってゆく客数を回復させるべきか、集客戦略を考えなければなりません。

 

あるいは、多くの顧客に恵まれ予約が取れなくなるほど人気になれば、どこかのタイミングでスタイリストを増やすなど、採用計画も考えなければなりません。

 

「ずっと一人でサロンをやっていくのか」

 

どこかのタイミングで考えなければならない日が来るはずです。


一人サロンにこそ事業の目的が必要

お客さまとの時間を大切にしたい、それだけであれば面貸しサロンでもよいはずです。

 

・売上や利益が小さく、大きな成長も見込めない。

 

・店舗を維持するための費用が大きい。

 

・固定客が失客するリスクもある。

 

こうしたデメリットを受け入れてでも、自分一人だけでサロンを経営したいと思いますか。その理由はなんでしょうか。

 

私は一人サロンに反対しているわけではありません。開業の目的は人それぞれだからです。

 

「売上や利益を増やしてお金を稼ぎたい」「地域で有名なサロンになりたい」「家族との時間を増やしたい」など、様々な開業の目的があります。

 

開業は自分の人生の目的を達成するための手段です。

 

ぜひ、店舗を作って一人で営業していく、その目的を考えてみてほしいと思います。