『Fという記号』ありがとうございました。又来年新たな獏天をお楽しみに

物語

　人生なんかちょっとした事で大きく捻じ曲がったりする。

人はそれぞれ過去があり、その上に自分の今を作っている。

表があり、裏があるのも、過去から来ている・・・。

遺品回収業のアルバイトをしている由紀夫が、ある老人の遺品を持って帰る。2ギガのＵＳＢ。データの整理をするために丁度いいとおもっただけだ。

が、そこには　―草加次郎の告白と書かれた手記が入っていた。

昭和の爆弾犯、草加次郎。数々の事件を犯しながらついに捕まらなかった男の手記があったのだ。

『私は昭和の爆弾魔草加次郎だ。警視庁の庶務課に勤めていた・・・』

その手記を金に買えるもの、公安警察、雑誌社、地下アイドル、心療内科医・・・。様々な人間がその影響を少しづつ受けて人生を大きく変えていく。

由紀夫には誰にも言いたくない過去があり、それを封印していた。

Ｆで受けた心の傷を誰もが癒せずにいた。

そして今、東京に巨大台風が上陸してくる。

獏天初のミステリィ。

一人＋二人芝居の連続。一人一人の演技力が試される。

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URL:https://stage.corich.jp/stage/40304